ビザ取得 -帰国編-

遂にこの日がやってきましたね!
ようやく仮入国許可証を取得できそうです。
警察に指定された書類は全て揃えました。
それらに特に不備がなかった場合には、
仮入国許可証を発給して頂けるとの約束も交わしました。
8月中にさっさとこの書類を取得して即時日本に帰る予定が、
てんやわんやしているうちに、もう9月も末日ですよ!
春と秋が異様に短いミラノは、この時期ですともう初冬です!
まぁでもね。この日で全て終わりですから!張り切って行きましょ~!

2004年9月30日のお話です。
書類も無事に全て整い、面会予約も完了済みの店長は意気揚々!
朝9時に颯爽と警察に到着致しまして、
面会予約が取ってあることを窓口で伝えました。
すぐに署内に通されるかと思いきや、
何故か暫く外で待つよう指示されたのですが、
店長もイタリアに慣れてきてしまったということでしょうか。
それしきの非常識命令に憤慨することもなく、30分程ひたすら待った訳です。
面会予約があるにも関わらず、
署内にも通されず、30分も寒空の下で待たされる・・・。
日本ではまず間違えなくあり得ない話です。
しかしイタリアに慣れてしまった店長ときたら・・・

あっ、そうですか。じゃ外にいますから呼んで下さい♪

なんつってこれ・・・。
完全に怒りという感情を忘れかけていますね。
ある意味、自律神経失調症ですよ。

怒りという感情は、多少秩序が保たれた環境での方が発生率が上がる
                                        @店長語録

特許でも取っておきましょうか!?
イタリアで毎度怒っていたら老いて、ハゲげて、五臓六腑に穴開きます、確実に。

さて、寒さに負けて腹痛を患い始めた30分後。
ようやく警察署内に入ることを許され、その流れで個室へと拉致 通されました。
そしてこの日の担当者に、必要書類一覧に記載されている順番で書類を提出。

店:『まずこれが商工会議所登記当該会社議事録です。』

担:『はい、OK!』

店:『次に、労働省宛、責任者宣言書の写し。』

担:『うんうん。』

店:「えぇっと・・・次は給与証明です。」

担:『いいね!』

店:『それから、商工会議所発行の仮労働許可証です。』

担:『いいよいいよ!』

店:『仮労働許可証発行に伴い、商工会議所へ提出した書類の写し。』

担:『素晴らしいじゃない!』

店:(もっと褒めて!)『最後は最新の決算報告書の写しです!!!」

担:『よし!OK!』

店:『きたーーーーーーーーーーー!

担:『ん?』

店:『え?』

警:『え?いやいや?』

店:『は?』

警:『いやいや?』

店:『こっちこそいやいや?』

警:『いやだからさ。』

店:『はい?』

警:『旅行目的の滞在許可証は?』

店:『えぇえぇえぇえぇえ。い、い、いや、あ、あ、あ、あ、あ、あのぉ・・・・・・・。
   ぜ、前回も、前々回も、た、た、滞在許可証が必要だとはぁあ、
   い、い、岩、否、言われなかったんですがぁ・・・。
   ひ、ひ、ひ必要書類一覧にも、か、書いてないです・・・・・よねぇ!?』

警:『うん、確かに書いてないね。』

店:『ですよね?だったら?』

担:『でも無いと駄目だよ。』

              堪

                         虚

      泣

            怒

                          

                 耐   

 憤  

                            

        涙

                寂

   

    暴

そういう・・・・・こと・・・・・・・・なんですって。

そんな・・・・馬鹿な話がまかり通って良いのでしょうか!?

人生で・・・その当時まだ23年の人生でしたけど・・・・、

人生であんなに泣けたことあったかな!?

ただ・・・凹んでそのまま帰宅じゃこれ迄が報われません。
そこで担当者含め、周りにいた警察の方に今後どう行動すべきか問いました。

すると、やはり帰国を勧告されました。
ただし、だからと言って特に不法滞在ということではないようです。
イタリアでは議会可決後、実際に施行されて確実に法律になる法案と、
議決されたにも関わらず、
施行されないままグレーゾーンに置かれる法案があるようで、
今回店長が懸念していた滞在に関する法案は、
今のところ2つとも法律としては確立されていないとのこと。
ですから各機関担当者によって解釈は違い、従って発言も違ってくる・・・・と。

え!?そんな馬鹿なことがあるのかって!?

あるんです、イタリアだから!!

さてさて。
帰国に際しては委任状を製作し、
帰国後在日イタリア大使館へ行きなさい、とのこと。
その委任状に大使館の判子を押して頂くことで、
この委任状に対するイタリア国内での正式な法的効力が発生するそうです。
そして、その委任状に名前が記載された人物にこの書類を郵送。
これは友人でも恋人でも愛人でも奇人でも変人でも誰でも良いそうです。
次に、委任状で指名された人間が店長の代わりに仮入国許可証の取得申請。
仮入国許可証が取得できた時点で、
この代理の人間が日本で待機する店長に仮入国許可証を郵送。
それを持って大使館へ行き、ビザの申請。
その後イタリアに戻る、と。

つまり代理の人間であれば滞在許可証取得の手間は省けるということです。
当の本人が日本に居る訳ですから当前ですけど・・・。
ただわざわざイタリアに戻ったのに収穫がそれだけ?
・・・みたいなところは否めません。

しかもこの手順で事を進めるということはつまり、
代理の人間が仮入国許可証を取得してくれるまで、
店長は日本で待っていなければなりませんし、
かなりの時間を要することは容易に想像が付きます。
恐らく2004年中にミラノに戻ることは不可能でしょう。

つまり宝飾小売業界にとって最も大切な1ヶ月である12月に、
我が戦場での戦に参加できない可能性が突然浮上した訳です。
正直泣けました。悔しくて泣けました。本当に無念でした。
正念場の12月が、戦わずして負け戦になってしまう可能性があった訳です。

まぁ戦わずして、従業員の手柄で勝ってしまう可能性もありましたけど・・・。(汗

さて失意の店長。
警察に帰国を命ぜられた以上、あまり長く滞在する訳にもいきません。
約2週間で何とか山積みだった仕事を片付け、
2004年10月17日、精も根も尽き果てて、我が母国日本へ帰国と相成りました。

帰国後は警察の指示通り、委任状を在日イタリア大使館に持参。
大使館印を頂きまして、さっそく共和国で待つ知人に郵送。
この知人は即時代理人申請をしてくれた訳ですが、
なんと1回で申請が受理されたとの朗報。
警察は年内に仮入国許可証を発行すると言っているとのこと。
この発言に信憑性はないものの、例の如く待つしかありません・・・・・。

最終的にビザ取得までたどり着くのかな・・・・・。

・・・・・さて次号。

待ちつかれた店長は暴挙に出ます。

「ビザ取得 -帰国編-」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です