さて、今宵も始まりましたイタリア ミラノ ジュエリー店長日記でございます。
本日はビザ取得への道のり第6弾ということで、王手編です。
前置きはさておき、さっそくいってみましょうか。
翻弄編で明らかになりましたのは以下の2点。
・店長は現状、旅行目的の滞在許可証が取得できないという事実。
・この滞在許可証の発給を受けなかった場合、
8日以上イタリアには滞在してはならぬという事実。
これを受けて解明しなければいけなかったのが以下の2点。
・なぜ旅行目的の滞在許可証が取得できないのか。
・このまま取得できなかった場合、店長が選択すべき行動は何なのか。
兎にも角にもこの2点を解明しなければ前に進めませんでしたので、
2004年8月21日、在ミラノ日本総領事館へと相談しに行った訳です。
領事館到着後、まずは8月19日の一連の流れを説明。
そして上記質問2項を相談致しました。
すると領事館職員のおば様が怪訝な顔をする訳です。
そして店長に問いました。
領:『貴方の前回のイタリア滞在はいつからいつまでなのかしら?』
店:『4月25日に入国して7月22日に出国しました。』
領:『そうですか。それは困ったわね~。』
店:『・・・・と言いますと?』
領:『90日間イタリアに滞在してしまったってことよね?』
店:『そうですね。』
領:『パスポートのみで滞在できる最長期間が90日なのはご存知?』
店:『えぇ、勿論。ですから・・・・』
領:『イタリアの法律では、パスポートのみで滞在する場合、
最初のイタリア入国日から180日の間に、
延べで90日間しかイタリアに滞在できないことになっているのよ。』
店:『へ?』
領:『つまり貴方の場合イタリア最初の入国が4月25日でしょ!?
そこから180日だから・・・大体10月20日程度になるかしら。
その期間内には延べで90日間の滞在しかできないのよ。
でも貴方4月25日から既に連続で90日間イタリアに滞在していたのよね?』
店:『は、はい。』
領:『・・・と言うことは最低でも10月20日迄、
貴方はもうイタリアに入国してはいけなかったのよ。
ビザを持ってらっしゃらない訳だからね。』
店:『・・・・・・い、いやでも僕今イタリアにいますよね?
前回も今回もビザは持っていませんけども・・・・。』
領:『そうね。つまり不法滞在ってことになるわね。
空港のパスポートコントロールが見逃してしまったのね。』
店:『えぇぇぇぇぇえええ!?ちょ、ちょっと待って下さい。
警察では、滞在許可証がない場合、
8日以上滞在した場合に不法滞在になると言われたんですが、
今既に不法滞在ってことですか?』
領:『ええ。』
店:『そうすると、このまま入国日から8日以上イタリアに滞在した場合、
滞在許可証なしで8日以上滞在、
それに180日間で延べ90日以上の滞在で、
二重の不法滞在ってことになってしまうってことですか?』
領:『そういうことになるわね。
先ほども言ったけど、滞在許可がパスポートのみでイタリアに入国する場合、
最初の入国から180日の間に延べ90日しかイタリアには滞在できないの。
何回かに分けて90日を消化するのは構わないけれど、
そのそれぞれが8日を越える場合には、
毎回旅行目的の滞在許可証を取得しなければならない訳。』
店:『・・・・・・・・・・・・・・そ、そんな。』
領:『貴方よくその場で逮捕にならなかったわね。
よくいるのよ。何らかの書類を申請しに行って、
自分で墓穴掘って、その場で逮捕っていう外国人が。』
店:『・・・・・・・・・・・ということは即刻帰国した方が良いですよね?』
領:『そうね。明日帰りなさい。』
店:『い、いや、明日はちょっと・・・』
領:『どっちにしてもすぐ帰国なさった方が得策よ。』
店:『そうですね。有難うございました。』
領:『いえいえ、どういたしまして。お気を付けて~。』
はい。
そういうことで店長さん(当時23歳)は、
見事に国際犯罪者の仲間入りを果たしました!
23歳にしてルパン3世や、
よど号ハイジャック犯と肩を並べてしまいました!
・・・・・とか言っている場合じゃありません!
でも国際犯罪者ってちょっとカッコ良くないですか?
・・・・・とか言っている場合でもなさそうです。(汗
そこで在日イタリア大使館領事部ビザセクションに、
イタリアから国際電話をかけて相談してみました。
イタリア滞在の日本人が、
日本滞在のイタリア人に国際電話というのもなんとも滑稽な状況ですが、
もう他に頼れる機関も尽き果ててしまいましたし、
ミラノに戻って仮入国許可証を取得するよう進言したのは大使館でしたから。
あ゙~そうですよ!そうでしたよ!思い出したら腹立ってきましたね!
共和国の由緒正しき公機関にそう進言されたんですから、
こんな大問題に発展するとは思いませんよ、誰も!
店:(状況説明後)『・・・・で、僕はどうすべきでしょうか?』
担:『なんで仮入国許可証が取得できないんですか?
イタリアの警察はどうなってるんですか?』
店:『知りませんよ。』
担:『とにかくあなたとしてもこのまま帰国は残念でしょ!?』
店:『はい、そりゃ残念です。
その前にやっぱり僕は今既に不法滞在になるんですか?
今後、入国から滞在許可証なしで8日以上滞在し場合は、
やはりそれも不法滞在になるんですか?』
担:『そういうことになる可能性はありますけど、
別に大した問題じゃないですよ。』
店:『えぇぇ!?』
担:『だって誰も守っていませんよ、そんなルール。
国際法では1回の滞在が90日を超えなければ何回でも入国可能です。』
店:『えぇぇ!!だってじゃぁ警察の言ってる・・・・』
担:『まぁそれはイタリアの国内法ではそういうことになってるみたいですね。
でもその辺かなり曖昧ですよ。その法案本当に施行されてるんですか?』
店:『・・・・それを知りたいのはこっちです。』
担:『帰国した方がいいのは事実ですけど、
あなたその前に仮入国許可証欲しいでしょ?
あなた警察内部に知り合いとかいないの?』
店:『・・・・・・・いる訳ありません。』
担:『とにかくもう知り合い辿ってコネで取得しないさいよ。それしかないですよ。』
・・・あ、あの一国の派遣領事がコネで取得しろとか仰ってますが!?
賄賂払って取得しなさい!
って言っちゃったようなもだぞ・・・・・おいおい。(笑
前にも書きましたが、大使館は外務省、警察は内務省の管轄なので、
イタリア国内の警察のことは大使館職員には正直良く分からないようです。
ここまでくるとどっちを信じるかです。
イタリア国内の警察、日本領事館は180日間に90日以上の滞在はNG。
日本のイタリア大使館領事部はそんなこと気にするな、と。
もしも国内組を信じるのであれば、いよいよチェックメイトですね。
店長はイタリア店立て直し計画の切り札として送り込まれた訳ですが、
このまま何もできずに帰国した場合、勿論ビザは取得できません。
ビザが取れないことは店が潰れることを意味します。
ちょっと冗談では済まされない展開です、それは。
残された選択肢はここまでくるとたった1つ。
再度、仮入国許可証の申請受付をしている警察に出向き、
・本当に旅行目的の滞在許可証があれば仮入国許可証は取得できるのか
・その前に店長は本当に不法滞在状態にあるのかどうか
の2点を絶対確実にした上で、不法滞在でないことが明らかになれば、
コネでも何でも使って旅行目的の滞在許可証を取得し、
その上で、仮入国許可証の申請をする・・・・と。
その選択肢が消えた場合・・・・・・・・・・いや止めましょう。
という訳で次回、決死の覚悟で再び警察を訪れます。
それではまた!



