イタリアトラムの悪循環

何回かこのブログにも書いていますが、
雨の日、もしくは愛犬を店に連れて行く時は、
路面電車で通勤&帰宅しています。
それで・・・この路面電車・・・・無賃乗車し放題なんです・・・。

路面電車の車内には切符を挿入する機械が備え付けられています。
これに切符を挿入すると日付&時刻が刻印される訳です。
この刻印によって乗車権利を得るんです。
この切符はバール・・・・コンビニ的なところで買えます。
10回分の束が9.2ユーロで購入可能ですから、
1回1ユーロ(=150円)以下ということで、日本と大して変わりません。
バス、地下鉄、路面電車の共通切符で、
45分以内だったらどれでも載り放題です。
乗り物によって日付&時刻の刻印位置が違うので、
同じ切符を挿入しても区別できるシステムですね。

少々話が逸れましたが、
トラム乗車中にこの切符をチェックされる事はほぼありません。
3ヶ月に1回あるかないか、程度です。
取り締まりの際は監視員が車内に乗り込んできて、
乗客を1人づつチェックしていきます。
ただ、取締の日は監視員が各停留所付近をウロウロしてるので、
思いっきりバレバレです。
今から取り締まりしまっせ~!』・・・みたいな感じなんで。(笑
そんなことで、皆さん結構無賃乗車していますね。
バスも同じく粗末なシステムなんで無賃乗車可。
地下鉄は残念ながら?スタンプせずに乗車することはできません。
日本同様切符を入れないと改札が開きません。

ちなみに可能性で言うと、
朝の方が監視員の発生率が高いので覚えておきましょうね。(笑
監視員は当然イタリア人なので、夜働かないんです。
8時を過ぎればほぼ取り締まりはあり得ません。

ところがこの勝利の方程式が崩れる期間があります。
恐らく日本の警察のようにノルマがあるようで、
年末には監視員の数が激増するんですね。
10時過ぎても監視員が乗車してくることもあります。
昨年末に実際店長が目撃した実話ですが、
夜11時前後のトラムに監視員の襲撃があり、
20人ほどが見事に摘発されてました。(多っ!
摘発されると最寄停留所強制下車&罰金34ユーロです。
振込み用紙を渡されて、郵便局や銀行からの振込みとなります。

この無賃乗車が余りに多いために運営会社の収益が安定せず、
労働者の賃金が上がらず、
結局はストライキの激化に繋がる訳ですが・・・・・

はい、そこの賢いあなた!

そう、そこのあなた!

だったらなんでそんなアナログなシステムを!?って思ったでしょ!?

切符を通さなきゃ乗れないシステムにすれば!?って思ったでしょ!?

これがまたイタリアらしさ全開でですね・・・。
例えばチケットをスタンプしなければ乗車できないシステムにしたとします。
すると絶対に乗客は切符を買わなければなりません。
運営会社の収益は上がります。
横領でもされない限り労働者の賃金もきっとあがるでしょう。
ところがそのシステムを確立してしまうと、
現在の監視員の仕事がなくなってしまいます。
大量のリストラを敢行せねばなりません。
ところがイタリアの法律では従業員を解雇することはできません。
重大な犯罪でも犯さない限り、終身雇用しなければならないんです。
ということで結局そんなシステムは確立できない。
つまりストライキは減らない。
結局店長のイライラも解消されない。
最終的に胃潰瘍。

どうにかしてちょうだい、この国。

相変わらず悪循環激しいイタリア共和国です。

「イタリアトラムの悪循環」への3件のフィードバック

  1. そういうことだったのねぇぇぇ。トラム事情。やっと分かりました。
    前にfirenzeいってバスに乗ったとき彼がヘーキで無賃乗車したけど、日本人の小心者さが私をドキドキさせました^^笑。
    タバッキしまってたし、どこにも切符売ってないのにバスは走ってたんですよねぇ。
    イタリアはホントに不思議が多いですね。

  2. >milano-distanza様
    そういうことだったんですね。
    日曜日はバールタバッキが営業していないのに、
    バスやトラムが運行しているのは確かにおかしな話です。
    ・・・・・おかなしな話をあげればきりがないんですが。(笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です