イタリア不動産事情 -第1回-


はい、きました。
店長日記のお時間です。
本日もヨタヨタ頑張りましょうか。

今日はですね、イタリアの家事情について書きたいと思います。
なんでいきなり家の話題なんかを選んだかというとですね、
店長さん近々引っ越さなきゃいけないことになりまして、
夏前までには新しい家を探さなければならない状況なんです。
で、まぁタイムリーにイタリアの引越しをご紹介できるかな、と

全3回に分けてお届けしようと思っている訳なんですが、
第1回の本日は店長が最初にミラノで借りた家の伝説について。
嘘みたいな大事件ですが、全部実話です。

心して読んで下さい。
そして最後には店長を哀れんで下さい。
では、さっそく。

イタリアで家を探すには主に4つの方法があります。
1つは語学学校や大学などの紹介物件に入居する手段。
イタリア語が喋れない状態でイタリアに来る外国人は、
とりあえずこの方法で家を決める方も多いようですね。
方法2~4に関しては次回以降にご紹介致しますが、
店長もイタリア入国時は全くイタリア語が喋れませんでしたので、
とりあえず最初に住んだ家はこの方法で決めました。

で、1番最初に住んだ家の写真がこちら↓。

Casa Mia 2.JPG

これが居間です。
ってか私、なんでこんな汚い状態で写真撮ったんでしょうか!?w
まぁもう4年も前な上に、ここには2ヶ月しか住んでませんからね、
そんな昔のことは忘れました。(笑

Casa Mia 3.JPG

写真1の右奥に見えるのがキッチンです。
そのキッチンの拡大写真がこの↑写真。
しかしいちいち部屋が散らかってるな。(汗

Casa Mia 4.JPG

トイレと風呂がこんな感じでした・・・・そういえば。
イタリアの家では湯元がガス供給ではなく、
タンク式なことが結構ありまして、
この家も他ならずタンク式だった訳なんですが、
風呂好きの日本人としてはタンク式は最悪です。
タンク式ってのはですね、大きなタンク内で湯を沸かし、
それを家の中の風呂やキッチンに送り込むシステムです。
一定量の湯が無くなった時点で水が補給され、
補給されてからまたタンク内で湯を沸かす訳なんですが、
大量の湯が一気に使われた場合には、湯沸しが追い付きません。
結果、風呂に入浴中に水を浴びることになる、と(涙
意図せず日々の生活が修行になってしまう、と。(号泣

Casa Mia 1.JPG

写真1の裏側が問題の2段ベッドです。
これ、この部屋の大家の親父さんの手作りだそうです。
天井のようにも見える白い板がベッドの底なんですが、
なんとですね、あろうことか店長が寝ている時にこの板が・・・。

イタリアに移住して1ヶ月が経ち、
ミラノ生活にも若干慣れ始めた2004年6月のことでした。

当時は朝8時に起きて、8時半に家を出て、
近くのバールで朝飯を済ませ、9時には学校へ。
4時間みっちりイタリア語の授業を受けた後、
13時過ぎに会社に出勤してそこから勤務開始。
閉店は19時ですが、店長は22時頃まで残業の毎日。
帰宅してその日の授業の復習をして、
翌日の予習をしてから炊事洗濯を済ませ、
ようやく眠りにつくのは2時とかいうフルアタックぶりでした。

その日も22時頃になってようやく家に帰ってきた訳なんですが、
疲れ果てた店長はベッドの下のソファーで寝てしまったんですね。
午前2時頃になって目が覚め、復習も予習もしていませんでしたが、
まぁ1日くらい堪忍だってんでベッドに寝床を移した訳です。

ところがその時点で4時間ほど寝てしまっていますから、
目が冴えてしまってベッドでも寝られない。

そこで日本にいる彼女に電話をしたんです。
イタリア時間2時半ってことは日本時間朝9時半です
幸運なことに暇だった彼女は電話に付き合ってくれました。

どうせそのまま寝るからってんで電気を消して、
真っ暗闇の中で電話をする店長さん、当時23歳。

なんかベッドがギシギシいうなとは思いながらも、
構わず日々のストレスを電話の向こうの彼女に発散する店長。
恐らく電話開始後30分後ほどのことだったと思います。

どっかーん!

聞いたこともないような轟音が鼓膜を切り裂きました。
漆黒の闇の中、何が起きたのかさっぱり不明の店長。
電話の向こうでは尋常でない轟音をテロか!?と心配する彼女。

テロって!w

ともあれ状況が把握できない店長は電気を付けてみます。

な、なんじゃこりゃー!?

そこに見えたのは底の抜けたベッド。
そして血だらけになった自分の右手。

どうやらベッドの底が抜け、
落下の衝撃で右腕をざっくり負傷した・・・ということみたいです。

状況を整理するのに5分ほど時間が掛かったでしょうか。
床には結構びっくりする量の血か溜まっておりましたから、
とにかく悠長に彼女と電話を続けられる状況でないことは確か。

命に別状はないからと言って彼女をなだめ、
後で電話すると言って電話を切りました。

さて、どうしたもんか・・・・。

とりあえず止血をしないことには、
右腕から止め処なく血が滴ってきやがりますから、
薄手のタオルで右腕を縛り上げザックリ裂けた右腕の応急処置。

それから日本の両親に電話を掛けました。
確か海外旅行保険に加入していたはずだ、と。

あり得ない事態に両親もあたふたしつつも、
迅速にEU救急センターの電話番号を調べてくれました。

で、この電話すべき救急センター本部がなぜかフランス。
どないやねん!とぼやきつつも、
数ヶ月前にフランス語学科を卒業したばかりの店長ですから、
さっそくこの救急センターに電話をかけてみました。
最悪住所だけ伝えてヘルプミーを連呼すりゃなんとかなるだろ、と。(安易

プルルルル プルルルル
プルルルル プルルルル プルルルル 
プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル
プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル
プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル
プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル
プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル

深夜営業してないなら救急を名乗るなバカ。
ということのっけから四面楚歌の店長さん、当時23歳。

この時点で夜中の3時半頃ですからね、
まさか友達を電話で叩き起こす訳にもいかず、
流しのタクシーなんかは捕まるはずもありませんし、
捕まったところで血だらけの日本人あたりは乗車拒否必至。
という訳で血も止まったんでソファーで寝てやりました。(店長最強説

翌朝8時。
通常通り目を覚まし、
通常通り学校に行こうとする店長。

低血圧にもほどがあります。(汗

さすがに病院行かんとまずいよなぁ、と。
で、知人に電話でお願いしてタクシーで向かえに来て貰い、
プロントソ コルソと呼ばれる救急病院へ。

救急病院は公営なんで基本的に診察、治療、手術等、全部タダです。
ということは乞食の皆さんとかがわんさかおいでなさる。
詰まるところ救急病院とは名ばかりということで、
この日の店長もまさかの4時間待ち。

さすがの一言。

どんどん不動産事情から話が遠のきますね。w
ともあれ救急病院の受付で病状や症状を説明するとですね、
患者さんは漏れなく4つのランクに色分けされます。
要するにどれほど急を要するかのランク分けです。
どの色が最も救急に分類されるのかは忘れましたが、
この日の店長は上から2つ目に位置する色の整理券をゲット。
以下、受付でのやり取り。

受:『どうなさいました?』

店:『腕をざっくり切りまして・・・。』

受:『患部を見せて下さい。』

店:『とくとご覧あれ。』

受:『あぁ・・・残念ですね。』

店:『は?』

受:『血が流れてれば最上級のレベル4だったんですけどねぇ。』

店:『いや・・・・数時間前まで流れ放題でしたけど?』

受:『今この瞬間に流れてないからダメですねぇ。』

店:『殺すよ?』

受:『残念ですがレベル3ですね。』

店:『ばーか。』

ということでもうグダグダ。
国自体がグダグダ。
帰国希望。

ってな流れで4時間待ち。
待合室で爆睡かましてやりました。(๑≧∀≦)テヘッ

4時間後にはようやく診察室へ。
事情説明もそこそこに診察台へ。

医:『はい、じゃあ縫います。』

店:『はい、お願いします。』

医:『アレルギーとかありますか?』

店:『昔アトピーだった時期があります。』

医:『じゃあ麻酔なしね。』

店:『え?い、いや・・・ちょ、ちょ!』

グサッ

医:『はい、痛くないですよー。』

店:『痛くない訳ないだろ、バカ。』

グサ

クイーッ クイーッ

グサ

クイーッ クイーッ クイーッ

医:『ところで君は何しにイタリアへ?』

店:『仕事です。』

医:『いやいや、そんなはずはなかろう。』

店:『は?』

医:『君はベッドから落ちるためにイタリアに来たに違いない!』

看護婦一同:『やだ、先生ったら!面白いんだから~♪』

店:『貴様らの口を俺様が今から縫合してやります。一列に並べ、バカ共。』

-10分後-

医:『はい、よく頑張りました。これで縫合終了です。』

店:『ありがとうございました。』

医:『イタリアは空気が悪いので破傷風の注射を最後に打ちましょう。』

店:『えぇ?』

医:『はい、ズボン下ろしてお尻出して下さい。』

ガラッ

医B:『お!何々!?破傷風の注射?俺にやらせてよ!』

店:『なんなんだその軽いノリは!?』

医B:『はいじゃいくよー!』

ブスッ!

医B:『はぁースッキリした。俺この注射打つの好きなんだよね♪』

店:『全員死んじゃえばいいのに・・・。(涙』

そいうことで色んな意味で九死に一生。(笑

これね、笑い話として書いてますけども、
8針も縫う大怪我だったんですよ!
今でも傷跡は痛々しく残っています。
女の子だったら嫁に行けないほどの大怪我ですよ、まったく。(大袈裟

で、その後大家にはもちろん戦争を仕掛けてやりました。
とりあえず薬代は大家に出させ、
血で汚れた衣類やベッドカバー等のクリーニング代も請求。
6月の家賃をタダにさせ、ここには3ヶ月以上住む契約でしたが、
この月の後半には今の家に引っ越してやりました。

だってこれ、多分イタリア人同士だったら裁判沙汰ですよ。
告訴しなかっただけでもありがたく思って頂きたい!
ってまぁ今となっては最強の持ちネタですけどね。w

ふぃ~。
長い日記になってしまいました。
まぁイタリアで家を間違うとこんなことになりますよ、と。
皆さんがその辺をご理解頂けたんであれば店長は満足です。(謎

本日はこれくらいにしておきましょうね。
次回は今の家のあれこれです。
では、ごきげんよぉ~♪

「イタリア不動産事情 -第1回-」への2件のフィードバック

  1. 店長さんはじめまして!いつも楽しく拝見しております。
    まさに伝説ですね、生きた伝説と呼んでも差し支えないかと^^;
    でもいつも思うのですが、奇想天外な出来事に巻き込まれながらもたくましく生き抜いている店長さんは、むしろイタリア向きなお人だったのでは?!とか疑ったりもします^^
    これからも笑いあり涙ありのイタリアな出来事期待しています。
    ps.おトイレのカバー。黒っすよね?出るものも引っ込んじゃいそうですが・・・・。

  2. >ジャパニーズあんこ様
    いつもご拝読頂いているようで、ありがとうございます。
    自分自身イタリア向きかどうかは分かりませんが、
    ただただ単純に負けず嫌いなんです。
    こんな国に負けてたまるか、と。
    海外生活に負けて日本人ばかりとつるんで、
    イタリアのことを何も知らずにこの国での生活を終えたならば、
    それはイコール負けになるような気がしてならない訳です。
    日本での趣味、息抜きもイタリアで継続していたいと思いますし、
    そうすることで吸収できることも多々あるように思います。
    イタリア向きであってもイタリア人気質ではないことを願うばかりです。www
    P.S
    トイレの色は忘れちゃいました・・・。
    写真見ても思い出しません。
    ごめんなさい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です