イタリア不動産事情 -第5回後編-

はいはい。
本日いきなりストーリー開始です。
いつもの冒頭与太話はありませんのでご了承下さいまし。

さて、日本帰国中の店長さん。
物件を見に行ってくれた友人とのメールのやり取りにて、
日本にいながらにしてミラノでの引越しをほぼ決意します。

シャワーとコンロのインフラが若干気になったので、
その2点がしっかりしているかどうかの確認を友人にお願いしましたが、
それさえクリアーしてくれればあのクソ大家ともお別れだーっ!と。

そんな意気揚々の店長に友人から返ってきた不可解なメールの内容。
シャワーとコンロのインフラに関しては恐らく問題なさそうなんだが、
家賃と共益費が昨日聞いた値段から値上がりしたんだけど、どうしようか!?と。

ここに事件の匂いを嗅いだ店長でしたが、
とりあえず値は上がっても値段と物件の釣り合いは取れているし、
何よりこの物件の、特に広大なテラスを気に入っていたので、
先方が領収書をしっかり発行すればの条件付で、
予約金の500ユーロを代わりに支払ってくれるよう友人に再度お願いした訳です。

ここまでが前回のあらすじですね。
では本編始まります。

支払いのお願いを電話で伝えた翌日。
さっそく友人からメールが返ってきました。

無事に予約金の支払いを終えました。
先方の管理人はしっかりとサイン入りの領収書を発行したので、
物件を気に入らずに契約しないとなればこの500ユーロは返ってきそうです。
君がこっちに帰ってくる翌日の10時に管理人と大家とアポが取ってあります。
俺も念の為に一緒に参加しますからご安心を!
では気を付けて帰って来て下さい。

ありがたいことです、ここまでやって貰って。
という訳で店長がミラノに帰還した翌日、4月30日。
この友人と2人、管理人と大家の待つ引越し先候補へと赴きました。

店長の友人もこの時大家さんに初めて対面した訳ですが、
その風貌が完全に小森のおばちゃまで失礼ながら影で大爆笑。
しかも金縁の丸眼鏡というセンセーショナルな風貌に完全にノックダウンです。

この面白さが100%皆様に伝わらないのが非常に悲しい・・・・。_| ̄|〇

ともあれ、まずは小森のおばちゃまに連れられて物件の見学。
友人が撮影してくれた写真でしか内部を見たことがありませんでしたから、
まず契約の前に物件を見せて下さい、という当然の展開ですね。

で、やっぱりこの物件が気に入った店長。
この物件に引っ越すことを再度決心し、いざ契約交渉という運びです。

店 :家賃750ユーロ、公益費200ユーロと伺いましたが間違いありませんか?

管 :(大家に)僕は彼(店長友人)にそう伝えたましたが、それでいいんですよね!?

大 :そうね、間違いありません。

店 :管理人さん、友人を通して、家賃を50ユーロほど落として頂けると伺いましたが・・・・。

大 :それはできませんね。750ユーロからはビタ一文も下げられません。

イタリアキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!!!

やっぱりすんなりいかねぇ!!(笑
店長も友人もなんとなく予感はありましたけどね、
物件の斡旋代行していた管理人はかなりあたふたしてました。
自分が嘘言っちゃったみたいなことですから、
小森大家さんに対してお前ふざけんなよ!的な視線を送っておりましたね。w
恐らく管理人は50ユーロ位下げてもいいって聞いてたんでしょうね。

ということでここから15分ほど値段交渉です。
そもそもの予算やら、今の家賃とか、ユーロがどれだけ強いかとか、
世界の為替事情まで引っ張り出してロジカルに交渉してみましたが
この小森のおばちゃまもどき大家さんも頑として750ユーロを譲りません。
きっと日本人は金持ちだという漠然とした印象を持っているのでしょう。
このまま毅然とした態度を貫けば950で店長が合意すると思ったんでしょう。

しかしね、友人が最初に管理人の下を訪れてくれた時、
管理人は店長友人に、

家賃750ユーロ+公益費100ユーロ-大家下げ分50ユーロ=800ユーロ

と確かに告げており、これを店長もメールで読んでいますから、
この優良物件を800ユーロで借りられるかもしれない!
いい物件に巡り合えた!というインパクトが脳内にまだ残っています。

小森大家の言い値で契約するということは詰まり950ユーロですから、
店長の脳味噌に張り付いている800ユーロという額との差が150ユーロ。
これを今の為替で円に換算しますと25000円くらいになる訳ですね。
月に25000円、年に30万円、2年で60万、3年で90万・・・・・・。

くっそー。

950ユーロでも相場より安いのは安いんです。
小森も、その後結託した管理人もその点を押しに押しまくってきました。
しかし仮に4年とか住んじゃった日には期待値との差額が実に120万・・・。

ないな。

と、契約を止めようとしたその時。
小森&管理人チームから2点の妥協案提示がありました。

管理人から。
公益費200ユーロの中には管理人報酬が含まれる。
それを30ユーロ下げてやるので合計920ユーロでどうだ!?

小森さんから。
敷金を2ヵ月分ではなく1ヵ月分に落としましょう。
これで負担も軽減されるはずです。
どうですか!?

・・・・・・・ウーン( ;´Д`)

困りました。
イタリアの敷金ってのは色々と種類がありまして、
詳しくは語りませんが今回の場合は返ってくる確率が高いバージョン。
最初からそれは分かっていたので、その額面がいくらであったとしても、
敷金は返ってくるものとして最初から考えてますから、
そこをいくら落とされても店長的には大した魅力ではなく・・・・。

これで合計が920ユーロですか・・・。
当初の期待値との差額が120ユーロですねぇ・・・・。
約2万円になりますから年間24万円、4年で96万円かぁ・・・・。

ちなみに今から4年経つと2012年ですが、
今のところ店長はそれくらいに本帰国しようと思っていますから、
当初の期待値との差額が4年間で幾らになるのかは結構基準になります。
4年間で96万円、4年間で96万円、4年間で96万円、4年間で96万・・・・・。

・・・・・・・悶々( ;´Д`)

ここで小森さんから一言。

何か色々と行き違いもあったようだし、少し考えなさいな。
私はあなたに納得して借りて欲しいから、それまで待つわよ。
日本人は綺麗に使ってくれるしね♪

だったらディスカウントしろよ、小森!!

という訳でこの日は契約締結に至らず。
翌週まで若干の時間を頂くことにしました。

で、翌週。
散々考えた挙句に920ユーロで合意しましょう、と。
あのバカでかいテラス付きの物件を普通920ユーロでは借りれないだろう、と。
結局は値段と物件の釣り合いを考えて契約を結ぶ決意をした訳なんです。

そこでさっそく大家に電話をして、翌日にアポを取りました。
その物件の管理人室にて朝の10時に待ち合わせ、今回は1人で向かいます。

店 :お時間取らせて申し訳ありませんでした。

大 :いいのよ、納得の上で合意してくれれば!

店 :では家賃750ユーロ、公益費170ユーロの合計920ユーロで、
   敷金は1ヵ月分ということで宜しいですか!?
   既に予約金として500ユーロ払ってありますから、
   敷金の残りは400ユーロということで間違いないですか!?

大&管 :いやいやいやいや!

店 :な、なんですか・・・!?

大 :あなた何言ってるの!?合計で950ユーロって話だったでしょ!?
   それと予約金は管理人が勝手に巻き上げたお金だから私は知りませんよ。
   それとは別にちゃんと1ヵ月分の敷金をお支払い頂きますからね!!

店 :い、いやちょっと待って下さい。
   前回750+170=920って僕しっかりメモしましたよ!
   ここにその時のメモ書きも持ってます!
   そちらも覚書を書いてらっしゃいましたよね!?
   まずそれを見せて下さい。

   (大家がバッグから覚書を探してる間に)

   それから管理人さん!
   あの500ユーロは敷金に当てるって話でしたよね!?
   どういうことですか!?

管 :俺だってタダで働いてる訳じゃねぇーんだよ。
   あの金は俺のもんだ。敷金には回せねぇーな。

大 :ほら出てきたわよ!ここにちゃんと書いてあるじゃない!
   家賃780+公益費170=950ユーロって!!

店 :な!!!!

改竄.jpgのサムネール画像

思いっきり上書きしてるやん。ww

という訳で話し合い終了。
こいつらどう考えても怪しい、と。
このクソ小森が上書きしたんじゃなくて、
店長達が聞き間違えた可能性もなくはないです、確かに。

しかしイタリア人よりも圧倒的に数字に強い日本人がですよ、
2人して何度も合計920ユーロだって聞いてた訳です。
何度も値段が上がったことを考えるとどう考えてもおかしでしょう。
しかも予約金は管理人への仕事料だとかヌカしやがる。

日本人が黙って何でも受け入れると思ったら大間違いだボケ!

ということで店長、久々のヤンキー顔が出ちゃいました。
5歳以下の子供は見ただけで泣き出してしまうという、
地元では有名なあの伝説のヤンキー顔です。w

この顔して管理人を睨み付けた時にはさすがに引いてましたね。
お陰様で無事に500ユーロは返金されました。

ここからは店長の勝手な予想なんですが、
恐らく各々が日本人だから鴨ってやれ!と思ったんだろうな、と。
管理人の管轄する公益費と大家の管轄する家賃には互換性がなく、
各々が勝手に設定していいことになってるんだと思います。
そこで各人がバラバラに値上げしてみたところ予想以上に釣り上がっちゃって、
最終的にはクライアントにフラれて大惨事という結果になったんでしょう。

バカですねぇ~。ww

これが約1ヶ月半前のお話です。
その後家探しはしておりません。
なんだかこの一件で疲れてしまいました。
また暫くしたら新居捜索を再開する予定でいますから、
その際にまた事件でも起こったらご報告しますね。

本日も長文ご拝読賜りましてありがとうございました。
では、また次回ですー♪

「イタリア不動産事情 -第5回後編-」への3件のフィードバック

  1. これは契約破断にして正解。
    こいつら絶対おかしいです。
    私も以前住んでいたローマのおうち、共益費がやけに高くってさらに3ヶ月に1回払いで。
    この共益費は大家さんの姪御さん、このお話の登場人物だと管理人さん的なポジション、に支払うということだったんです。
    それにしても高い!と思っていたらある日、直にパラッツォから共益費の請求が来て、値段を見てびっくり。
    私たちが3ヶ月に1回支払っていた額よりもさらに安いお値段で一年分だった。
    そう、私たちが払っていたのはもともと姪御さんのポケットマナーになるためのものだったんです。

  2. >MIKA様
    もう本当にイタリアは疲れちゃいます。w
    当初と言ってることが違うことはしょっちゅうだし、
    隙あらば鴨ってやれ!みたいな文化だし・・・・。
    イタリアにおける初等教育では武士道を取り入れ、
    美学や美徳というものを学んで欲しいです。wwwwww
    まぁお邪魔してるのはこっちなんで何とも言えませんが・・・・。

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