イタリアで我が社の未来を考える -第1弾-


はい、すいません。
UPが遅れたのでいきなり謝ってみました。w

あのぉこの2年間半死ぬほど文字を綴ってきましたけどもね、
やっぱりスランプというか、全然タイプが進まないこともあるんですよ。

で、今回が思いっきりそれです。
日曜から書き始めて本日火曜まで3日も費やしてしまいました。

今回はテーマが重いってのが大きな要因でしたけどもね、
それにしても今回のスランプぶりは酷かったです。
もう昨日月曜なんかはほとんど1文字も書けませんでした。

びっくりしますよ、ホントに・・・・・。
悶々とし過ぎて人間止めるところでしたもの。(謎

ともあれ。
今回はウルトラ超大作です。
会社としての展望を真面目に綴ったので、文章が長いというよりは重いと思います。

そして不本意なんですが笑えるポイントがありません。
なんだか真面目に将来を考える日記になってしまいました。

そんなことなんでとっとといきましょうか。

という訳で本編です。
冒頭で触れたように本日は弊社未来展望のお話し。
店長の脳内のお話しとでもいいましょうかね。

まずですね、昨年、我が本社はお陰様で創設100周年を迎えました。
弊社創設は1907年、明治40年ですので昨年がめでたく100年周年だった訳なんです。

それでその、この100年間、
本社はジュエリーのメーカー卸として頑張ってきた訳なんですが、
2001年に店長の両親がその歴史に革命を起こします。

昨今の中間業界縮小傾向を危惧し、
製造型小売業への事業転換を目的としてミラノに小売店を出店致しました。

で、当初はこれがなかなかうまく回りませんでしたが、
息子としてもこの方向性は100%正しいと確信しておりましたので、
そいじゃ俺がなんとかしてくるわぁ~♪ってことで私がバッグ1つでイタリアへ。
当時は世の中そのものを舐めてましたからね、ww
その後はもう皆さんご存知のようにズタボロですよ。
今振り返ってもよくぞ自害しなかったな、と。(笑

ともあれ。
私がイタリアミラノに移住してから4年半が経ちました。
紆余曲折色んなことがありましたがなんとかイタリア店も落ち着きました。
そろそろ何か新しいことを始める時期に差しかかっていることを実感する昨今です。
あと2年で店長も30歳になりますから、その前に何か仕掛けてやりたいと思っています。

では何をどうやって仕掛けるのか

難しい時代です。
世の中を見渡してみますともういっぱいいっぱいだな、と。
新しい商品、斬新なデザイン、画期的な機能、
そういう類を排出することが非常に難しい時代になってきました。
世の中は物で溢れ、全てが出きってしまった感が否めません。
どんな分野も完全なる飽和状態だと思います。

中でも新しいデザインというのは本当に難しい。
ジュエリー業界でもデザイナーという職業は殆ど消滅に等しく、
既存のデザインの改良で全てを網羅できてしまう時代が到来しています。
さらに悪いことに不景気がこの流れを助長しています。

そうなってくると世の中に衝撃を与えるには素材勝負です。
数年前に世の女性をあっと言わせたヌーブラなんかが良い例だと思いますが、
もはや新商品の開発には科学レベルから取り組む他ないような気がします。

そんなことが貴方方にできますか!?と問われれば、
中小企業である我々の答えは残念ながらNOです。

じゃあどうするのか!?

研究者の類を自社に囲えないような中小企業が今後勝ち残っていくには、
取り扱い商材を掘り下げてマニアック偏差値を上げていくという方法が1つ。
もう1つは異業種とのコラボレーションでターゲット顧客の拡大を図るという方法。
私的にはこの2つしか勝ち残る方法がないような気がしています。

で、この2つを我が社に当て嵌めてみるとどうなるのか。
まず1点目の商材のマニアック化について。

弊店では既にその取り組みを開始しています。
例えば真珠のピアスを買うに当たって、
真珠とピアスの金具をお客様の予算や好みに合わせて別々に選べ、
さらにそれがその場で納品されたりしたらどうでしょうか。

与えられた完成品を気に入れば買う、気に入らなければ買わない。
という図式に、お客様の『制作への参加』を加えることで、
既存の買い物により深みを出そうという試みです。

もしくはお客様が加工や研磨の様子を見られる店なんてのもいいかもしれません。
傷だらけの結婚指輪がクリーニングされて綺麗になっていく様子や、
祖母から受け継いだピアスがその場でリメイクされたりしたらどうでしょう。
図工の時間みたいでワクワクしませんか!?

最近スーパーなんかでは生産者の顔がプリントされたお米や野菜を目にします。
これも商材の掘り下げに当たるのかもしれません。

誰が作ったのかをハッキリさせることで責任の所在を明らかにし、
消費者を少しでも安心させようとする試みです。

安心や信頼が確固たるものになった時、
その商材はブランドと化し、職人はカリスマになっていくことでしょう。

弊社が狙うべきはそこ!
販売員≒職人となることで責任と情熱を持ち、
知識も技術も仕入れルートも持ち合わせた、
最強にマニアックなジュエリーショップ目指すべきと思っています。

我々の場合基本形態がメーカーですからね、
これはやってやれないことはないと思うんです。
現場でのお客様の要望を即座に反映できる店を目指してみようという訳です。

で、先に触れた店長の考える打開案の2つ目。
異業種とのコラボレーションでターゲット顧客の拡大を図るという方法。

このブログでも何度か触れてきましたが、
実は弊社、既にバッグの取り扱いを始めています。
計画が遅れに遅れてはいますがWEBショップの開設も迫っており、
日本在住の皆様にそのお披露目が出来る日もそう遠くはないでしょう。

三井さんと住友さん、東ハトさんと中田さん、果ては村上さんとビトンさんまで。
世の中には多種に及ぶコラボレーションが蔓延る時代です。

製造型小売業への特化を図る我が社ですから、
ターゲットとなる顧客層の拡大を狙って商材を増やすのは、
まぁ当然考えられる戦略ですね。

さらに異商材を取り扱うことでもう1つ考えられる波状効果としては、
ジュエリーショップの敷居を下げるという効果です。
というかむしろ店長はこっちを期待していたりします。

バッグ屋さんって肩肘張らずに入れるけど、
ジュエリーショップに入るのはちょっと気が引ける。

という女性、特に20代には結構多いと思います。
かと言ってそういった20代の女性の全てが、
ジュエリーに全く興味がないという訳ではないことが最近分かってきました。

・ジュエリーに興味がない訳ではない
・見れば可愛いとも思う
・買えない訳でもない

のに!

入ってこないんですよ、最近の若い女性は・・・・。
常々この問題をどげんかせんといかんと私なんかは思っておりまして、
その打開案として気軽に接することのできるバッグを扱うなんてのはいいんでねぇか、と。

なんだかんでどうしたってジュエリーが主軸ですからね、ここがブレちゃいけません。
同店舗でバッグを扱うことで、ジュエリーに目が向く女性が増えることを期待しておる訳です。

ただね、勿論何でもいいからバッグ買ってきて売ればいいってもんじゃございません。
異業界の商材を扱うに当たっての絶対要素として、
新規商材、もしくはそれを制作している職人に惚れ込んでいなければダメだと思います。

新しい商材と言えども店舗で扱い、お客様に販売をする訳ですから、
情熱と責任を持って扱う必要があります。
その為には商材に対するLOVEがないとダメだろうよと、思う訳です。
人に惚れ、物に惚れ、新商材だって掘り下げていく必要があるんだと思います。

という訳でつらつらと書き綴って参りましたが、
これから店長がどうしていきたいのかを簡単に書いてしまえば、
トータルファッションブランドを作っていきたいんです。

甲府の地場産業を扱うメーカー卸から、
世界中の地場産業を扱うファッションブランドへ転化していければと思います。

で、実はですね、こっからが本題でした。
その為に店長が取り組んだ最初のプロジェクトのお話をしたかったんですが、
余りに長くなってしまいましたので全2回に分けました。

という訳で次回は後編です。
前編を良く読み込んで予習しておいて下さいね。ww
では本日これにて。

「イタリアで我が社の未来を考える -第1弾-」への7件のフィードバック

  1. お久しぶりです、店長さん♪
    今回の日記、確かに「爆笑」はなかったですが、店長さんの惰性を良しとしない姿勢に、あたくし、非常に「感動」いたしました(;0;)
    ここサッカーの国イタリアはボローニャで、本格的なチアリーディングのチームを創ってやろうと画策中のあたくし、関わる人たちのイタリア式やり方に疲れ始めていた矢先、”ズーン”と心に響きまくりました(>_

  2. >yoco♪様
    お久しぶりです!!
    その後お元気ですか!?
    以前はわざわざご来店有難うございました!!
    ボローニャでチアリーディングチームってしかし面白そうですね。
    最も統率が必要とされる競技にイタリア人がどう対応するのかに興味があります。
    恐らくyocoさんもイタリア人の気質に相当参ってらっしゃることと思いますが、
    屈せずに是非貫き通して頂きたい!!
    武士道ですよ!wwwww

  3. こんにちは!
    いいですね~!熱いブログになってきた感じですねw
    僕も好きですよ!熱く語るのはw
    まだ第二弾があるのようなので、楽しみにしてます。
    昨今のレストランもオープンキッチンが多くなって
    食べる楽しみにプラス出来上がるまでの楽しみが
    味わえるようになってきましたよね。
    工房もオープン化しているところもありますが、
    職人さんにとっても「見られている」という緊張感も
    あって刺激と責任感がでてくるのではないでしょうか。
    私はいい方向性と思いますし、これからのお店の在り方
    が、顧客の定着に繋がってくると考えます。
    反面、職人さんの高齢化もこれからは問題になってくると
    思いますし、現実に若い職人さんを育てる環境も作りも
    大切ですね。甲府とかイタリアの職人さんはどうですか?
    昔、イタリアのバレンツァの工房を訪ねたとき、10人程度の
    工房でしたが、年齢のバランスもとれていて、研究熱心で
    とてもよく勉強になりました。いろんな意味で伝統を感じました。
    異業種とのコラボもいいですね~
    オーダーメイドのハンドバック・・・皮のサンプルとか
    金具のサンプルとかあったりして、ワクワクします。
    ちょっと熱くなりすぎましたww
    また書き込みしますね!
    今年3月に入籍したんですが、まだ新婚旅行の日取りも
    その前に、結婚式の日取りも決められません(苦笑)
    3年以内には行けるよう、がんばってモウケマスw
    昔昔、ミラノにGOBBIって時計店があったんですけど
    まだあるんでしょうか?古いお店だったんですけど・・・

  4. >franco様
    第2弾UP致しました。
    しかしながら第2弾では終わりませんでした。
    次回第3弾でようやく本題に入れそうです。ww
    そしてfrancoさん、とってもイタリアに詳しいんですね!
    甲府の職人事情は実は良く知らないんですが、(汗
    イタリアのバッグ職人は万年若手の不足に喘いでいるようです。
    どこのメーカーも高齢化が進んでいて、
    現状の社長の引退に付き閉鎖を予定しているところも少ないないそうです。
    実際この2年ほどの間に散々メーカーを見て回りましたが、
    工房内の平均年齢は高かったように感じました。
    francoさんのお訪ねになった工房は珍しいパターンではないでしょうか。
    ちなみに3年以内であれば恐らくまだ私もイタリアにいるはずです。
    本帰国は2012年頃になりそうなので、
    それまでに是非イタリアに遊びに来て下さい。
    P.S
    GOBBIという時計店、見たことがありません。
    どの辺に位置していたか覚えてらっしゃいますか!?

  5. 以前から楽しく拝読していました。
    トスカーナ在住です。
    今回は真面目な内容でしたので、読む方も真面目になって
    初めてコメントをさせていただこうと思いました。
    100年の重みを背負い、さらに発展させるべく
    頑張っていらっしゃる店長さんに頭が下がります。
    第3弾まで読ませていただいて、私なりに考えたことを
    書かせていただきますね。
    まず、
    >もしくはお客様が加工や研磨の様子を見られる店
    というのはドイツである日本の方がやっているんですが、
    店内入ってすぐの場所に工房のような場所があり、
    そこをグルリと取り囲む形でショーケースがあるんです。
    作業を見たい人はどこからでも自由に覗き込むことができますし
    お願いした修理もその場で目の前で直してくれるので
    大好評です。イタリアでもきっと成功するのではと思います。
    イタリア人が大好きな珊瑚や真珠の加工って
    私も目の前で見られたらすごく嬉しいです!
    それから、
    >ジュエリーショップの敷居を下げるという効果
    ですが、私はむしろ、敷居を上げる方がイタリアでは
    成功しやすい気がします。偉そうな発言で申し訳ありませんが…。
    というのは、イタリアの一般市民の収入というのは本当に低く、
    極々ふつうの生活もできない家族がたくさんいるんですよね。
    なので、敷居を下げたところでそういう層が客として
    つくようになるかどうか、というのは疑問です。
    それならいっそ、イタリアの金持ち、しかもヨーロッパの
    島という島に別荘とクルーザーを持っているような超金持ちを
    相手にしたほうが喜んでもらえるし売り上げも増えるのでは
    ないかと思うんですよね。イタリアのジュエリーショップで
    好きなものは何でも買える財力はあるし飽き飽きしてるけど、
    ちょっと変わったアジア風味のジュエリーなら興味があるわ♪
    というマダムはたくさんいると思います。
    そういう層に「ザ・日本」的なトータルコーディネートを
    提供するのは新しい挑戦ではないでしょうか。
    店長さん、ゴルフはされますか?
    イタリアでゴルフをするのは超金持ちだけなんです。
    ゴルフ場にもよりますが、場所によっては
    とんでもない人たちと知り合いになることができますよ。
    これまで日本酒や靴、雑貨まで、イタリアでモノを売りたいなら
    金持ちを狙い、ゴルフ場でまず宣伝した方がいい、と
    数人の知人に言ったのですが、皆結構良い方向に向かっているようです。
    イタリア人って「口コミ」を何よりも信じるので、まずは
    金持ちに使ってもらって言いふらしてもらうんです(笑)。
    もちろん無料で差し上げたり、割引をして喜んでもらう
    ことが最初は肝心かもしれませんが…。
    彼らは大抵、企業を経営していたりして多くの従業員を
    雇っていますから、気に入るととにかく話してくれるんですよね。
    自宅のパーティーで使ってくれたり、景品に利用したり、
    会社の備品として買い取ってくれたりという相乗効果も
    無視できないことだと思います。
    店長さんのお考えとはまったく異なる、
    とんちんかん(笑)なコメントかもしれませんが、
    熱い情熱に押されていろいろ書かせていただきました。
    とんでもなくご迷惑なお話でしたら申し訳ありません。
    これからも応援しています!
    (店長さんの文体、すごくツボで大好きです)

  6. >Mezzana様
    初コメありがとうございます。
    まず、ドイツでの成功例のお話、非常に興味深かったです。
    まさにこのお話は私のイメージするところであり、
    今後どこまで路面店の出店数を増やせるかは謎ですが、
    各店舗に1人はそういった人材を配置できればなと考えています。
    ただ、問題は資格です。
    現ミラノ店で行っているようなパールの穴開け、接着、
    金のクリーニングや商品の組み合わせ程度であれば問題ありませんが、
    指輪のサイズ直しやオーダー等、金属部を溶かすようになってくると大変です。
    イタリア語でその資格を取得しなければなりませんからもう大変です。
    その点をどうクリヤーしていくかが今後の課題でしょうか。
    2点目の店の敷居についてですが、
    Mezzanaさんのお考えは正しいと思いますし、
    実はゴルフ場へのコミュニケーションも実行に移している最中でした。(笑
    そういった社交界とも言える場所で配布する用のカタログの撮影を現在行っていて、
    いずれはそれをハイクラスな方々に配れればと思っています。
    ちなみに私ゴルフもやりますので自身の嗜好も兼ねてたりします。w
    ただ、この日記に書いてあることはあくまで世界戦略(特に日本)であるということ、
    また未来を見据えた時の展望であるということをご理解頂きたいのです。
    日本の今の若者はバブルが弾けた後の、苦労している親の背中を見て育っているため、
    お金を使うということを知らないそうです。
    嗜好品、贅沢品の代名詞であるジュエリーを扱う我々の業界の顧客も、
    年々高齢化していて若いお客様を獲得できずに苦労しています。
    これは特に日本において目立った兆候ですが、
    各先進国においてもそう大差がないと思います。
    私は個人的に、このまま時代が進んでしまった時に、
    ジュエリーを見たこともない人が溢れ返ってしまうのではないかと懸念しており、
    そこを打開していくにはこちらから歩み寄るしかないと考えた訳です。
    ですから富裕層には富裕層の、一般層には一般層の戦略があると考え、
    今回は一般層への戦略を綴らせて頂きました。
    この2つは両立するものと考えていますし、
    同時に進行させなければならないとも思っていますので、
    Mezzanaさんのコメントがとんちんかんだとか迷惑とは思いません。
    むしろ自分の予見に自信が持て、背中を押して頂いたと思えるくらいです。
    長々と綴ってしまいましたが、これからもご愛好宜しくお願い致します。

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