イタリアトラムの罰金徴収

さて、不景気のミラノです。
不景気だからか町に人が余りいません。

不景気ながらも今月は政府の決めたセール月間です。
不景気のくせに・・・・というか不景気でなくてもそうなんですが、
イタリアでは法律でセールをして良い月が限られています。
過当競争抑制対策だそうですが、不景気ですからセールでもしなけりゃ物が売れません。
不景気を生き抜く為に、法律をシカトして毎月セールをやる店が続々です。

不景気の煽りを最も受ける商材を扱う我が社ですので、
世の中がこんなに不景気なさなかにそんな会社の代表を務める私は、
心も体も財布も不景気で主食が鰯です。(泣

あの・・・・死ぬまでにバブルを経験できるでしょうか!?wwww

で、不景気ですから昨今どこの会社も必死なようで、
不景気を生き抜くべく最近は勧誘や売り込みの数が膨大です。

不景気でも交通機関の利用者の数は変わらない気がしますが、
トラムの運営会社も不景気なのか、最近は罰金の取締りを強化している模様。

不景気とトラムの話題を結び付けるのに非常に苦労しましたが、
そんなことで本日はトラムのお話です。(笑

はじまりはじまりぃ~。

ミラノのトラムやバスに乗るにはバールで切符を買わなければなりません。
1回券1ユーロで、75分間はトラム、バス、地下鉄乗り放題です。

地下鉄の改札前には券売機が備え付けられていて、
改札にて切符に打刻しないとホームに進めないシステムです。
なので料金回収率は限りなく100%に近いはずです。

しかしトラムとバスの停留所には券売機がありません。
そこにトラムが迫っていてもバールに行かねばなりません。
付近にバールなんてなくてもバールまで行かねばなりません。

日本のバスのように整理券的なシステムにするとか、
車内で切符買えるとか、現金で乗れるようなシステムにすればいいのに、
いつまで経ってもイタリアのバスとトラムのシステムには変化がありません。

なぜならば・・・・。

地下鉄と違ってチケット持ってなくても乗れるし、
日本と違って現金を放り入れなくても下車できる訳ですから、
現状のシステムでは、要するにタダ乗りが可能ということになります。

で、それを阻止すべく、罰金回収の担当者という輩が存在する訳ですが、
イタリアの労働法では一旦契約した人間を解雇することはできませんから、
罰金回収員を不要とするようなシステムにしてしまうと、
この輩にさせる仕事がなくなっちまう、という理由で、
いつまで経ってもただ乗りができてしまうようなシステムを改善できないのです。

いかにもイタリア的♪

客側から言わせて貰うと、
キップをバールに買いに行かねばならないのは非常に不便です。
今この瞬間、目の前にトラムがいるのにも関わらず、
バールで切符を買ってからでないと乗車できません。

バールがないような僻地とか、
バールが閉まっているような夜とか、
土地勘がないような場所では、
切符を求めてウロウロとバールを探す羽目になります。

何度も言いますが不便です。

料金回収率を考えれば、運営側のことを考えたって、
現金払わなきゃ降りられないようなシステムにすべきです。
罰金回収員がいくら頑張ったって100%の回収はできない訳ですから・・・。

本当にイタリアの過剰な労働者保護法はどうにかならんもんか、と。

罰金回収員ってのは必ず見回りにやってくる訳ではありません。
最近は高頻度でチェックしに乗車してきたりしますが、
店長がミラノに来た頃なんかは殆どノーチェックでした。

今でも、雨の日、雨足が強かったりすると致し方なくトラムで出勤する訳ですが、
ここ最近はかなり罰金徴収員がチェックに乗り込んできます。

で、必ずとっ捕まる人がいます。
老若男女問わず、国籍問わず、一網打尽に捕まります。
もうミラノ名物と言っても過言ではないくらいの捕まりっぷりです。

捕まった人は車内で辱めを受けます。
名前、住所を問われ、身分証明書の提出を問われ、
罰金の振込用紙を渡されて、ちゃんと払えよ!とか言われてます。
捕まったのが外国人観光客だったりすると、その場で現金徴収です。

持ち合わせが500ユーロ札しかなくて銀行まで連れてかれたロシア人とか、
次の停留所でドアが開いた瞬間にダッシュで逃げた中国人とか、
捕まったことにビビり過ぎて泣き出しちゃった東南アジア人とか、
切符がバールじゃないと買えないことにキレてるイタリア人とか、
捕まったことにテンぱって母国で何か言ってる韓国人とか、
1ユーロ払ってトラムに乗っているだけで万博状態です。

罰金は34ユーロで、郵便局からの振込みになるそうですが、
払わないと督促状が届いて、悪質な場合は警察に案件が引き渡されるそうです。

ただ、私思うんですが・・・・。

最近でこそ厳しくなってきた罰金徴収ですが、
恐らく年間を通して計算すると、
1ヶ月に1回も徴収員に捕まらない気がするんですよね。
だとするとやっぱり無賃乗車した方が安上がりですよね!?
往復2ユーロと考えれば、17日に1回のペースで捕まっても元は取れます。

で、今朝は雨だったので、実は今日トラムで出勤したんですよ、私。
で、今から帰るんですが、チャリンコで出社していない以上、
必然的にトラムでの帰宅ということになる訳なんですが・・・・・。

す、すり抜けられるかな!?(爆

「イタリアトラムの罰金徴収」への2件のフィードバック

  1. 店長様
    ヨーロッパの多くの都市がこのようなシステムを採用していますよね。ミュンヘンも同じように無賃乗車が普通にできてしまうのですが、罰金はとても怖い、怖いんです。なぜなら一度目に見つかると身分証明書をコピーされデータに記憶され、2度目に見つかると外国人だと国外退去命令、、罰金自体は6回見つかれずに乗れれば十分もとがとれるが、それよりなにより見つかったらいられなくなるっている危機感から意味もないお金を払い続けているんです。そして半年間切符を見せたことがないこの事実。だったら払わずに美味しいイタリアンに回せたらと何度思ったことか、
    ちなみに余談ですが、ミュンヘンはファッションもゼロ、美味しい食事も皆無で、イタリアが懐かしい限りです。ドイツ人はとにかく質より量です。味はしょっぱければ良いだけで、繊細な味に慣れきった日本人にはドイツ人が好むしょっぱさにはついていけません。ファッション店もH&M、ZARAしかないことからミラノがどれだけ羨ましいか。イタリアで切符を購入するタバッキの存在自体が疑問視されていながらなくならないのもイタリアの不思議ですね。なぜ廃業しないのでしょう?日本人の感覚だと自販機があれば十分だと思うし、、

  2. >モンチッチ様
    いつもコメントありがとうございます。
    しかし今回のドイツ事情にはかなりビックリでございました。
    さすがイタリアとは違って硬派ですね!!
    2回捕まったら外国人は国外追放って、
    なんだか本当にドイツのイメージとぴったりで爆笑でした。
    ちなみにミラノの場合は、例え捕まって身分証明書を求められても、
    家に置いて来ちゃったから持ってねぇよ、で通用しちゃいます。
    なので偽名と偽住所で切り抜けられてしまうそうですよ。www
    さすが軟派なイタリア共和国ですよね。ww
    イタリアは無駄が多いんです。
    それでまたその無駄を省けないような法律になっているんですよ。
    タバッキやこの記事の罰金徴収員なんかがいい例でしょうか。
    合理性という意味ではドイツの方が住みやすいと想像しているのですが、
    それでもファッションと食事の豊かなイタリアの方がいいですか!?
    我々にとっては『住めば都』は嘘ですね。www

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です