恋に見るイタリアと日本のお国柄

2日の月曜日にまたしても大雪が降りました。

いい加減にしてくれ。

さっきまでほぼ書き上がっていたブログ記事がPCの不具合で全部消えました。

いっそのこと殺してくれ。orz

そんなことでもっかい書きます。(-益-。)

ジュエリーなんかを商材として扱っていたりすると、
腐るほど色々なタイプの夫婦が来店される訳なんです。

いつも喧嘩しながら来店される夫婦や、
旦那さんが一言も喋らせて貰えない夫婦とか。

奥さんがモデルオーラなのに旦那さんがネルシャツずぼんINでポシェットな夫婦とか、
旦那さんがパリっとスーツなのに奥さんがヨレヨレのTシャツな夫婦とか。

奥さんは意見する権利を持たせて貰えず旦那さんが全てを決める時代錯誤な夫婦とか、
奥さんが法律家なのに旦那さんは長いこと職探し中とかいうパターンもありました。w

そんな中、我が店長ジュエリー従業員一同(全員既婚)が、
満場一致でベスト カップル オブ ザ ワールドに認定する一組の夫婦がおります。

事業で大成功したにも関わらず傲慢さの欠片もなく、
穏やかで、礼儀正しくて、イケメンな旦那さん(推定45歳)。

いつでも若々しく、朗らかで、知的で、気品の漂う奥様(推定40歳)。

始めて来店されたのは忘れもしない4年前、
私が店長着任後の初めてのクリスマス商戦に息巻く2004年12月のことでした。

旦那様がお1人で来店され、奥様が黒真珠の連ネックレスをご所望とのことで、
その冬届いたばかりで、10万円以上する黒真珠のネックレスを買って行かれました。

2005年春には初めて奥様にもご来店頂き、
誕生日ということで黒真珠のピアスをご購入。

秋にはご息女の美人姉妹を連れてご家族で来店。
ピアスが破損してしまったとのことでお直しに出されました。

ちなみにこの美人姉妹。
共にペネロペ・クルスに激似です。
結婚して下さい。

その後も2005年クリスマス、2006年誕生日、
2006年クリスマス、2007年誕生日とコンスタントに来店頂き、
回を重ねるに連れて我々も親しくさせて頂いた訳ですが、
我々にとって2回目のクリスマスとなった2005年の12月には、

君達に接客されてジュエリーを選ぶことは本当に楽しく、
私達夫婦にとってここは世界一のジュエリーショップだよ!
これからも毎回妻へのプレゼントはここで買わせて貰うから宜しくね。

などという、あわや号泣のお言葉を頂戴。
異国でこんな賛辞を頂くことがどれだけ嬉しいか。
嬉し過ぎて帰国したくなっちゃいます。(台無し

ともあれ。
そんな経緯でお得意様の枠を超え、
我々が会いたいと思うまでの存在になったこの夫婦ですが、
残念ながらこの幸福な時間はそう長くは続きませんでした。

弊店で購入されたジュエリーも6つを数え、
7つ目の商品を選びに来られるはずだった2007年のクリスマス。
24日の最終営業日までこの夫婦の来店を待ち侘びましたが、
ついにこの夫婦が来店されることはありませんでした。

毎回、次に何を購入するかをなんとなく決めて帰られるのが通例で、
2007年の誕生日に際して来店された時には、
黒真珠のリング購入を仮決定していたにも関わらず、です。

翌年、2008年の春も同様。
結局この夫婦が来店することはありませんでした。

しかし凹み過ぎるのもいけません。
毎回毎回という訳にはいかないのも分かっているつもりです。
あくまで仕事ですから、ドライに考えるべき部分も必要です。

はい。
で、最後に来店されてから1年半後のクリスマス。
ということは詰まり昨年のクリスマス。

旦那様が1人でひょっこり現れました。
こちらとしては嬉しくて嬉しくて、
お眼鏡に叶うよう張り切って接客致しました。
そして黒真珠のネックレス購入を決定。

-決済時-

店: ディスカウンとした価格がこのようになりますが。

旦: 久々になのに割り引いて貰っちゃって悪いね。

店: 何を仰いますやら。
   いつ来て頂いても顧客様には割引しますのでご安心下さい。

旦: ありがとう。じゃあカードでお願いします。

店: 畏まりました。奥様にも気に入って頂けるといいですね。

旦: あぁ・・・・妻は・・・・・これは妻にではないんだよ。

店: え!・・・・あぁ・・・・・・そうですか。失礼しました。

旦: いや、いいんだよ。

店: すみません。

旦: ・・・・・・・・・・・。

店: ???

旦: 妻は・・・・・妻は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6月に亡くなったんだ。
   ・・・・・・・だからこれは友人へのプレゼントなんだ。

・・・・・マジっすか。

・・・・・・・あんなに綺麗で若々しかったのに。

・・・・・・・・・・まだ40代前半とかなのになんで。

もうね、激凹みです。
従業員と共に滅茶苦茶テンション下がりました。
あんなにいい人だったのになんで・・・・。

2007年の秋頃に病気にかかってしまったんだそうです。
それからずっと入退院を繰り返していた為、
その年の12月も、翌年の誕生日にも来られなかった、と。
また2人でここに来たかったのに、と。

そう語る旦那さんの目には涙が溜まっていました。
接客を共にした従業員は横で密かに泣いておりました。
どうにもやりきれない思いに駆られました。
あの美人姉妹だってまだ若いのに・・・・。

そんな苦難とも言える出来事を乗り越え、
多事多端な年末年始を消化し、
2009年の営業を開始して数日経った先月中旬のこと。

またしてもこの旦那様が弊店にいらっしゃいました。
先月購入されたネックでも壊れたかしらと不安だったのですが、
用件はあのネックに合うピアスを購入したい、とのこと。

特に不振に思うこともなく接客を進め、
購入が決まったところで1人の女性がご来店。

従業員に決済を任せ、私は弊店の扉を開けて出迎えると、
なんとその女性の首回りには先月のネックレスが・・・・。

そんなはずは・・・・。

と、思った矢先には支払い途中の旦那様に親しげに声をかける女性。
どうやら弊店で待ち合わせをされていた模様。

旦: 遅かったじゃないか。

女: ごめんなさい。バスが来なくて・・・。

旦: 君が来ないから先にピアス買っておいたよ。

女: ありがとう♪

旦: (店長に)ありがとう。また来るね。

店: あ、ありがとうございました。
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店: あ、あれってまさか・・・・・!?

従: ・・・・・・・新しい!?

店: も、もう!?

従: クリスマス・・・・泣いてましたよね!?

店: 泣いて・・・・ましたよね・・・・・。

従: 亡くなってまだ1年経ってませんよね!?

店: 経ってません・・・よね・・・・。

従: ぁぁぁああああ!!!!

店: な、なに!?どしたの!?

従: い、今・・・・・店の外でキスしまたよ・・・・・・・。

ありえへん。
いやいやありえへん。
まだ喪中ですよ、だって!?

がっかりだよ、マジで。
だってあんたそんな、だってえぇ!?

ということで12月以上の激凹み。
どうにもこうにも納得がいきません。
しかも亡くなった奥様が好きだった黒真珠を・・・・・。

なのでそれを周囲のイタリア人にぶち撒けてみたんです。
あんた方は心の整理の天才か!?と。
そんなことが日常茶飯なのか!?と。
あんた方はこの事件をどう思うんだ、と。
したら皆さん一同にこう言いました。

良かったじゃん、早くいい人が見つかって。
いつまでも引き摺ってたら不幸が連鎖するよ。
悲しいことは自力で断ち切らないと前を向けないよ。
ってかイライラしてる意味が分かんないんだけど!?

あたしゃ納得がいかんのだが、どうなんすかね!?
いくらなんでも早過ぎやせんかね!?
私が間違っとるかね!?

今日もミラノは雨ですよ、皆さん。

「恋に見るイタリアと日本のお国柄」への2件のフィードバック

  1. 初めまして!
    毎回楽しく拝見させて頂いております。
    12月末に、旦那(仮)とお店まで行ったのですが、
    勇気が出ず、中に入れずに、外をウロウロするだけで
    終わってしまいました・・・笑
    (旦那は店長さんの事を『なんて若いんだ!』と
     感激していました)
    今回の記事、凄く共感します。
    旦那の妹も、数年前に12年付き合った男に突然
    『他に女が出来た』と振られたそうなのですが、その後も
    仲良く友達付き合いをしているそうです。
    ・・考えられん・・・・私ならその男、殺すで。(笑)
    と内心いつも思っています。
    次回こそはお店に伺った際には中に入ってみたいです!
    その時は宜しくお願いします!

  2. >candyrain様
    はじめまして。
    ブログのご愛好と初コメント、ありがとうございます。
    昨年の12月にミラノにいらしたとのことですが、
    私ちゃんと働いておりましたか!?w
    クリスマスの忙しさにかまけてげっそりしておりませんでしたか!?
    次回は是非入店してみて下さいね!
    旦那様の妹さん、兵ですね。ww

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