恐怖迷宮 リターンズ-後編-

遂にバンクーバーオリンピックが開幕致しました。
今回獲れなければ、神の存在を否定しよう。

そう思っていたんですが、4位、残念です。
長野当時、わたし17歳、彼女18歳。

母国開催にあのルックスにあの実力ですから、
当時から爆発的な人気がありまして、
長野の女子モーグルを生で観戦したわたくしは、
会場で爆笑を獲得すべく、客席から大声でプロポーズしました。

シカトされました。

そりゃそうです。w
でも会場は爆笑だったからいいんです。ww

あの時、18歳で7位入賞なんだから、
まぁあと2回くらい出れれば表彰台上れるだろうな、と。
漠然とそんなことを思ったのを覚えております。

1998年 7位 長野
2002年 6位 ソルトレーク
2006年 5位 トリノ
2010年 4位 バンクーバー

もういいんじゃないか?
獲らせてあげても良かったんじゃないか?
この4年間とか、さぞかし辛かったろうと思いますよ。

涙なしでは読めません。

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さて今日も本題はトリノオリンピック後の恐怖体験リターンズです。

前回、五輪会場のセストリエールからバスに乗りまして、
イタリア人と雑談を交わしながらチェザーナという田舎町へ。
そこでフランス行のバスに乗り換えたところまでをお話しましたね。

乗り換えたバスには20分ほど揺られましたが、
すぐにイタリアとフランスの国境の町モンジネーブレに到着しました。

事前情報によるとバスの停留所からホテル迄は、まだ少し距離があるとのこと。
その距離がどれ程なのか、具体的には分らないながら、
ホテルの住所も同じモンジネーブレでしたので、
そんなには遠くはないであろうと予想。
ところが国境を20mほど超えた停留所でバスを降りて呆然。

・・・・・・ひ、光がない。

えぇっと・・・少し状況を説明しましょうね。
建物は結構沢山あったんです。
ただですね、光がないんです。
街灯もなければ民家の窓からこぼれる光もなし!
人もいませんし国境警察すらもいません。
でも、どうにかホテルは探さなければなりません。
生きてミラノに帰らねばなりません。
ホテルが見つからないことは凍死を意味します。
幼い我が子を残して死ぬ訳にはいかないんです。

すいません、嘘付きました。

そうえば店長、独身でした。(汗

さて困ったわたくし当時25歳、睡眠時間3時間。
生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされながら、
とりあえず当てもなく歩いてみました。

すると遠くに光が!

どうやら閉店直後のレストランのようです。
ここで道を聞かなかったら死にます、確実に!
という訳でCLOSEの表記もなんのその。
早速店に入ってホテルの場所を尋ねました。
どうやらイタリア語は通じる模様。

店: すいません。ココに行きたいんですけど・・・・。(ホテルの住所を見せる)

レ: ああ。はいはい。

店: ここから近いですか?近いですよね?ね?ね?ね?

レ: ホテルは山の麓モンジネーブレだね。
   ここは山の上モンジネーブレなんだよね。

店: ・・・・・・・・・・・・・・・ど、どれくらい距離あります?

レ: 10kmくらかなぁ。

店: 父さん、母さん。先に逝きます。

レ: ここから50mくらい行ったところからバスが出てるから。

8割以上自分の死を覚悟しました。
その時、既に時刻は22時。
気温は-8℃以下。

こんな超ド級の田舎で、この時間にバスが来るとは思えません。
外国人ということで適当にあしらわれたようです。

落胆に肩を落とす2人の日本人。
とりあえず言われた通り、バス停に向かう2人の日本人。
この世の中に存在する様々な死に方の中でも、
凍死はワースト5位以内に入るという結論に至ったネガティブな2人の日本人。
そんな2人の日本人の横を通過する1台のバス。

え!?

バス!?

( ゚Д゚)ジーザス!!

( ゚Д゚)バスきたーーーーーっ!!

この瞬間に店長の中でフランス共和国を一生愛することが決定。

そして感動に涙し、奇跡の生還を信じ、いそいそとバスに乗り込み、
本当にホテルの近くを通るのか否かを必死で運転手に確認したところ、
フランス語しか喋れない様子のシャイなあんちくしょうは、
近くを通るからそこで降ろしてやるみたいなことを仰る。

もう煮るなり焼くなりさらうなりして下さい。
我々は運命に身を委ねることにしましたので。

のテンションでバスに揺られること10分。
バスは停車致しまして、運転手は曰くここが最寄だ、と。
そして言われるがままにバスを降りてまたしても呆然。

無の境地ってこんな感じなんだろうね。(ノД`)

まだ山の上の方がマシでした。
光こそありませんでしたが、建物はありました。
最悪、本当に切羽詰ったら民家に駆け込めば助かったでしょう。
しかし、ここには駆け込む民家すらないんです。

     谷
  荒 底
  野 の
雪 に
し 呆
か 然

字余り!

言うてる場合か!!

ここで自分の死は確信へと変わりました。
自信は確信に変わりました。(引用:松坂
漆黒の闇とはこういうことを言うのか、と。
本当の真っ暗と言うのはこういうことか、と。
イカ墨パスタのパスタはこんな気分なのか、と・・・・。

運転手曰く、バスを降りた地点から続く道を、
500m程進んだ道沿いにホテルがあるそうです・・・・・。

ここでシャイなあんちくしょうの運転手に一言。

主張1) なんだったらホテルまで送っては頂けませんか!?

主張2) アジア人をこんな所で置き去りにするんですか!?

主張3) バスだったら500mくらいすぐじゃないですか!?

主張4) 戦争で負けた国の人間には手を差し伸べてくれないのですか!?

主張5) 心に愛はないのですか!?

を感じてる地点から見たホテルのある集落の写真がこれ。

もの凄~く微かに明かりが灯っておりますが、ソレを目指せと。

遠っ!

寒いし、
眠いし、
空腹だし、
足元滑るし、
視界ゼロだし、
狼の泣き声みたいなの聞こえるし、
本当にノイローゼになるかと思いました。

-20分後-

精も根も尽き果てた放心状態の2人の日本人は、命辛々その集落に到着。

で、小さい集落ですからね、
宿泊施設なんてすぐに見つかると思いますよね!?

世の中そんなに甘くなったから日記にしてるんです!
思春期の学生達に是非読んで頂きたい!
是非教訓にして頂きたい!(謎

恐怖迷宮 -完結編- わたくしが破裂します。
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