バカンスが明けて1週間が経ちましたが、
あたくしの脳が今だ全然バカンスなんで困ってます。
どこかに年360日休なんていう仕事は転がっていないものかしら。(死
という訳で今日も本題。
我が家だけでなくイタリアの家屋全般に言えることですが、
地震がない地域での石造りが基本ですから、
かなり古くからある建物が相当に残っています。
我が家は、下の階の世話好きなおばさん曰く、
1890年に造られたそうですから、築120年ということになります。
1867年の大政奉還から僅か23年後と考えると、どエライ昔です。
で、そのどエライ昔に建てられた建物に水道管や電気配線、
電話線、果てはネット回線などを時代と共に、
後付で取り付けなければならない訳ですから、無理が生じるのも然り。
と言う訳で先日、人生で初めてエレベーターに閉じ込められました。(爆笑
親愛なる後輩カップルとイタリア北部を周遊し、
彼らが夜便で帰国する日の午後のこと。
最後にイタリアのスーパーでお土産をしこたま買い込みたいということで、
我々の食料品の買出しを兼ねて午後2時頃に出掛けた訳なんです。
通常我が家のエレベーターは目的の階に到着する直前で、
そのスピードをかなり緩める訳なんですが、
この日はそのスピードを緩めている最中にエレベーターが停止。


元々スピードが緩まることは感覚として染み込んでいますので、
途中でエレベーターが停止してしまっていることに10秒ほど気付かず、
なんかちょっと1階に到着するのが遅くないかい?くらいの認識が一転、
直前で止まっとるやないかぁあああああ!・・・と。
急速に血色を失う日本人4名。
その中でイタリア語が喋れるのはもちろん私のみ。www
ここで私が取り乱したら残り3名の失禁も免れませんから、
努めて冷静に振舞いはしたものの、最も失禁間近だったのは私であったことは間違いありません。
ともあれ。
まずは非常電話だ!ということで、それらしきボタンを連射。


プー、プー。
プー、プー。
プルプルプル。
プルプルプル。
私:「お、おし!かかった!」
ツー、ツー、ツー、ツー。
全員:「話し中!!」
妻:「バカンスでセンターの人いないじゃない!?」
全員:「意味ねぇー!けど多分それ!」
ということで非常電話はすぐさま撃沈。
イタリアのバカンスはこのようにある意味、
断固たるバカンス なんで皆さんも気を付けて下さい。w
この状況で1人だったらこの時点で完全に心臓疾患を患っていたこと間違いなしですが、
子供ができた覚えもないのに守るべき人間がこの時は3人もいましたから、
ここを墓場、もしくは便所にしない為の次なる手立てを考えなければなりません。
幸いなことにドアの隙間から光が差し込んでいましたから、
とりあえず酸素が薄くなったりして酸欠に陥るようなことはなさそうです。
と、酸素の確保を認めて思い出した先輩の話がありました。
その先輩達も先日、深夜にエレベーターに閉じ込められたそうで、
その際には、無理矢理ドアの隙間に鍵を突っ込んでこじ開けたとの武勇伝。
やっちゃう?
鍵折れるかもしれませんし、
ドア壊れるかもしれませんし、
壊れたことでむしろ脱出不能になるかもしれませんし、
壊したドアに対して莫大な損害賠償請求を受けるかもしれません。
ということでこの局面においさえ、なのか、
この局面においてだったから、なのかは分かりませんが、
さすがに無理矢理こじ開けるという手荒は方法には若干の抵抗を覚え、
次から次へとネガティブな思考が頭をかすめた訳ですが、その刹那。
エレベーター内の電気が消えました。(チーン
人間が闇を恐れるのって本能なんですね。
状況の変化と言えば「電気が消えただけ」ですし、
冷静に考えれば、腹が減ろうが漏らそうがなんだろうが、
助からないなんてことは殆どあり得ない訳ですが、
電気が消えた瞬間には全員の血の気が引いたことを暗闇の中、肌で実感。
そんなことで消灯によって先ほどまでの冷静さの約半分を失った私。
先ほどまで感じていたドアを無理矢理こじ開けることへの抵抗はどこへやら。
気が付けば扉に手をかけてあらん限りの力を込めておりました。
ガッチーン!
という激しい轟音と共に、めでたく開くドア。
しかしその先に我々の視界が捉えたのは、
期待していた「外界」ではなく、残念ながらまださらなる無機質な機械の集合体。
どうやら我が家のエレベーターは二重扉になっているようで、
目的の階に到着した際にはその二重扉が一緒に開閉する仕組みになっている模様。
ってみんなそうか?W
もちろんその無機質な機械扉にも手を掛けて開けようと試みたものの、
残念ながらこちらの内扉はビクともしませんでした。
暗闇で途方に暮れる4名の邦人。
今度は非常電話の他に備えられた非常設備はないものかということで、
妻が携帯の明かりで室内を照らしてみたところ、
非常電話のボタンの横には非常ベルのマークのついたボタンがあるではありませんか。

ということで藁にもすがる思いでこのボタンを押してみたところ、
マンション中に非常ベルの轟音が響き渡ります。
助かった・・・・。
内心全員がそう思ったのは間違いありません。
住人の誰かがこのただならぬ轟音を認め、
エレベーターに人がいることに気付いてさえくれれば・・・。
しかし無情にも誰かが声を掛けてくれる気配がありません。
バカンスで人が出払っていることは当然予想できましたが、
まさか全ての住人が建物から出払っているんてことがあるなんて・・・。
と、思った矢先。
どこからか我々の所在を問う女性の声。
女:「何が起こったの?誰かどこかにいるの?緊急事態?」
今度こそ助かった。
という安堵と共に大声で事態を説明する私。
私:「助けてくださぁぁああい!!
エレベーターの中です!!
エレベーターが動きません!!」
人生この先何年生きるか分かりませんが、
「助けて下さい」という台詞をガチンコで吐く機会があと何回あるでしょうか?
ある意味貴重な人生経験だと思って間違いないと思います。www
で、件の女性。
女:「今行くから待ってなさい!」
これで救助は間違いないでしょう。
急速に平常のそれに戻っていく脈拍を感じ、
思考回路もやや正常に動いた感触があり、
助けが来る前にできることはないものか、という発想に至った私。
あ、救助が来る前にさっきこじ開けた内扉は閉めた方が良さそうだ。
ということで内扉をまたしても無理矢理閉じてみたところ、
なんとエレベーター内の電気が正常に付いたではありませんか!
これってひょっとして・・・・。
恐る恐る2階のボタンを押してみる私。
まさかと言わんばかりの視線を私の指先に集中させる残りの3人。
・・・・動いちゃった。w
無事に1階に到着しちゃいました。ww
もちろん到着直前でまた止まるのでは?という恐怖はあったものの、
とにかくエレベーターが動いたことに希望を見出し、
その後無事に扉が開いて外界の飛び出した我々が、
酸欠寸前さながら外気をむさぼったことは言うまでもありません。
人生、この時ほど呼吸の大切さを実感したことがあったでしょうか?
我々の救助に出向こうとしてくれていた女性は3階の方だったらしく、
調度我々が2階に到着したエレベーターから飛び出して来た際には、
靴を履いてご自宅から飛び出して来るところでした。
そして我々に向かって一言。
女:「なんで止まっちゃったのよ?」
知るか!!!!!!!!
はぁ~。
という訳で2010年のイタリア的肝試しのお話でした。
その辺に蔓延っている会談話よりよっぽど涼しくなれましたので、
残暑で苦労しているそこのあなたにはイタリアのエレベーター、お勧めです。w
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2010年夏の肝試し@ミラノ
9月 - 5 - 2010 - 日曜日




どうも初めまして、店長さん。
わたくしも今年よりイタリアに移り住んでる大和撫子です(爆)
何が起きても不思議ではない、このパルプンテ共和国。
わたくしもエレベーターに乗るたび、止まりゃしないかと毎度
ビクビクしとります(汗)
>あみ様
初カキコありがとうございます。
私の統計によると、大体5、6年に1回はこういう事態に巻きこまれるようですので、
あみさんがこの先5、6年住む予定があるんでしたら1回は覚悟しておいた方が・・・。w
ちなみに一緒に閉じ込められた後輩カップルの彼女の方・・・。
なんと名前が『あみ』ちゃんでして、奇妙な偶然にやや怯えています。www
それは何とも奇遇で(笑)
一応(?)わたくしの『あみ』は世を忍ぶ仮の名でして(謎)
5、6年に1回が、果たしてこの国では少ない方なのか
どうなのか・・・(考)
ちなみに、わたくしはイタリア人の伴侶を得ての移住なので、
長年こちらに住む予定です(涙)←?
>あみ様
それはそれは。
ご結婚おめでとうございます、でいいんでしょうか?
しかしご結婚で移住となると、
さぞ書類関係も大変でしょうねぇ・・・。
エレベーターに閉じ込められるストレスよりも遥かに甚大なストレスかと・・・。ww
ありがとうございます、で大丈夫です(笑)
その悪名高き書類関係ですが、なんとカルタディッソジョルノ、
僅か2週間で手中に収めまして。
ビザ取得にお世話になったイタリア領事館の方が
私は多大なストレスを被りました(涙)
店長さんも、書類に関しては、随分涙で枕を濡らされたようで・・・
>あみ様
コメントの後逸、失礼致しました。
ってか、えええええええええええええ!
カルタディソジョルノ2週間、ええええええええええええ!!
ですよ、ほんまに。w
イタリアの公官庁はしかし穴だらけですから、
ある意味付け入る隙があるということに他ならず、
やりようによっては今回のあみさんのようなことも起こりますよね。
でも疲れます。ww