イタリア警察と外国人の苦悩

平素からお世話になりまくっている先輩が近々、
ミラノでの駐在任期を終えて日本に帰ってしまわれます。
このタイミングで妻が日本に帰国していることもあり、
連日召集されるがままにゴルフ三昧な昨今です。

イタリア共和国とかけまして、私のドライバーと説きます。

その心は

右へ左へ方向が定まりません。

何これ?

そんなことで本日も本題。

本日はこれまでにも再三ネタにしてきました滞在許可証の話題をば。

1年の苦労の末、私が初めてこの悪魔の書類を取得したのが2005年。
翌年2006年には最初の更新をし、2008年には2度目の更新と、
これまでに計3枚の滞在許可証を手にしてきたことになります。

それ以外にも昨年には妻の滞在許可証を取得すべくミラノ中を奔走し、
その前年には従業員に許可証を取らせるべく苦労を重ねたことを考えれば、
この6年間、この書類に殺意を覚えぬ瞬間はひと時もなかったように思います。

そんな悪魔の書類の3度目の更新がやって参りました。
今回は初めて滞在許可証を手にしたあの日から6年が経っていますので、
永久滞在許可証という1ランク上のごきげんな許可証に書き換えられるはずだったのですが、
昨年12月09日に移民法が改正になりまして、この書類を取得するためには、
市役所でイタリア語の口頭試験に臨み、合格しない限りは申請できないとかヌカす訳です。

一応、日常会話とジュエリー会話、税務会話のイタリア語には問題がありませんので、
では早速受けてやろうじゃないかと思った訳なんですが、
法律が改正されたばかりで試験に申し込みが殺到しているらしく、
今から申し込んでも私の滞在許可証の有効期限4月7日には間に合わないことが判明。

前略 母さん
僕はやっぱりこの国が嫌いです。

ということでとにかく今回は通常版の更新に従事しましょうという展開。
で、前述のように現行の許可証の有効期限が今年の4月7日。
しかし零細企業4代目で貧乏暇なし多事多端なあたくしは、
4月5日~4月19日には仕事で帰国しなければなりません。

さてどうするか。

現行の手続きでは、まず郵便局で全必要書類の審査があり、
この審査をパスすると、全書類はローマの中央移民局に送られ、
同時にミラノでの住居付近にある地区警察にアポイントが入れられます。
この地区警察へのアポは、郵便局での審査日から10日~15日後が通常です。

更新の為の書類には税理士や労務士に用意して貰わねばならぬものもあり、
結局なんだかんだで全書類が揃ったのが3月14日でした。

このタイミングで手続きをしたとして、
通常通りに郵便局審査をパスすれば地区警察とのアポは3月末。
その月末になるだろう地区警察での審査に問題がなければ、
次回許可証引取りのアポは通常1ヶ月~1ヶ月半。
詰まり予想される青写真がこちら。

3月15日 郵便局での審査
3月30日 地区警察での審査
4月05日 帰国
4月19日 ミラノ帰還
5月01日 滞在許可証引取り

この日記を頻繁に読んで下さっている読者賢者、
もしくは同じくこの書類に苦渋を舐めさせられてきたイタリア在住者におかれましては、
おいおいイタリアで果たしてそんなに上手くことが運ぶのかい?と思われたことでしょう。

もし万が一郵便局での審査で躓いたら、
もし万が一地区警察での審査に躓いたら、
どんどんと事が先延ばしになってしまって、
挙句4月5日の帰国がキャンセルなんてことになりかねません。

日本では謁見せねばならぬ人が何人もいて、
既にアポを入れさせて頂いてる方なんかもいたものですから、
土壇場で帰国できませんでしたなんてことになった日には私火炙り獄門です。

他に策はないのか?

4月7日(木)が現滞在許可証の有効期限でしたので、
その直前に郵便局での審査に臨み、
パスしてくれれば次の地区警察へのアポまでには通常10日から15日ですから、
その間をうまく2週間の日本滞在に当てられれば、という案も考えられるでしょう。

4月04日 郵便局での審査
4月05日 帰国
4月19日 ミラノ帰還
4月20日 地区警察での審査
5月20日 滞在許可証引取り

・・・やや厳しいか。

郵便局での審査から地区警察での審査までの間なり、
地区警察での審査から許可証の引き取りまでの間なり
いずれにしてもどこかに日本帰国日程をねじ込まねばならない訳ですが、
問題は郵便局での審査を通過した場合に、
郵便局の担当者が地区警察のアポ日を操作できのか否かです。

それが可能であれば帰国直前に郵便局での審査を終えて、
次の地区警察での審査日をミラノ期間日より遅くして貰えば良いだけのこと。

私: すいません、ちょっとお尋ねしたいんですが・・・。

郵: Si

私: 滞在許可証の申請において、地区警察へのアポ日って選択できるんでしょうか?

郵: No

簡素!wwww
『はい』と『いいえ』で会話終わっちまった。www

しかも一旦地区警察にアポイントいれたら、
キャンセルすらできないとか追い打たれてさぁこれどうしたもんでしょう。

郵便局での審査から地区警察での審査までの期間が通常10日から15日。
地区警察での審査から許可証の引き取りまでの期間が通常1ヶ月ですから、
日本滞在が2週間であることを考えると、
必然的に後者の1ヶ月の間にねじ込む方が安全策でしょうから、
だったらとっとと郵便局での手続きをすませましょうということで、
3月16日には郵便局に手続きに行った訳です。
日本帰国日の4月5日までは20日ほど期間が空いていたので、
次の地区警察でのアポが帰国期間と重なることはないだろうとは思いつつも、
アポ日が知らされるまではビビりすぎて漏らしちゃうところでしたよまったくもう。。。

で、郵便局での審査を無事にパス。
地区警察でのアポは無事に帰国前の3月31日に決定。
地区警察での審査も無事にパスして許可証の引き取りは5月4日になりました。

3月16日 郵便局での審査
3月31日 地区警察での審査
4月05日 帰国
4月19日 ミラノ帰還
5月04日 滞在許可証引取り

めでたしめでたし。

ってなんでならんのかなぁ、やっぱりイタリア。
地区警察での申請を無事に終えたはずだった3月31日(木)から2日後のこと。

私: もしもし?

謎: 柳澤政孝か?

私: は、はい。

謎: 運河地区、地区警察だ。

私: えっ・・・・。な、なんでしょうか?

警: 明後日4日の月曜日、こちらに出頭しなさい。

私: えぇっ!?ななななななんですか?僕何かしましたか?

警: 13時に出頭だ。時間を間違えないように。

私: ちょ、ちょっと待って下さい。何なんですか?

警: 来られるのか?来られないのか?

私: 用件はなんなんですか?

警: 来られるのか、来られないのかを聞いている。

私: いや、それは、まぁ行けますけど・・・というか行きますが・・・。

警: 13時より前も後でも受け付けられない。いいな?

私: それは分かりましたが、用件は?用件はなんですか?

警: ・・・・・・・・・・。

私: ちょっと!なんで答えてくれないんですか!?

警: いいから黙って13時にここに来い!

-この返から何となく事情を察する-

私: ・・・・・・ま、まさか。

警: な、なんだ?(汗

私: おい、てめぇー!用件言ってみろよ、くぅらぁ!

警: どうせここに出頭するんだ。そ、その時に分かる。(汗

私: そんな失礼な話がまかり通るか、あぁ?

警: ・・・・・・。

私: 理由も分からずに出頭できねぇなぁ~。

警: くっ・・・。

私: 明後日普通に仕事なんだよなぁ~。忙しいから行けねぇかもなぁ~。

警: い、いや、それは困る・・・・。

私: 何がどう困んだよ?言ってみろよ、ごらっ!

警: いや、それは、そのぉ・・・・。

私: 何?言いたいことがあんならハッキリ言えや、くぅらぁ!

警: ・・・・・・・・・。
   た、大変申し訳ございませんが、
   先日ご登録頂きました指紋のデータをこちらの不手際で紛失致しました。
   つきましては明後日月曜日にこちらにお越し頂き、
   登録の手続きを再度行って頂けると大変助かるのですが・・・・。
   またこちらの都合で大変申し訳ございませんが、
   13時に来て頂きたく、何卒、何卒!宜しくお願い申し上げます。

私: どうしよっかなぁ~♪

警: そこを!そこをなんとかぁ!お代官様ぁー!!!!

私: 最初っから素直にそう言っとけばいいんだよ。
   人間素直が1番。分かったか?

警: は、はい・・・・。チッ

という警察の大失態。
恐らく予想されるにこれ個人の担当官のミスです。
だから上司、同僚が昼食に出ている13時を指定したんでしょう。
12時にしちゃうと昼食に出ないことを怪しまれるので13時と、
恐らくはそういうことだと思います。
やけに13時に拘って高圧的な態度で押さえ込もうとするからおかしいと思ったんですが、
最終的には謝らせたのわたしの勝ち!日本人舐めんじゃねぇ!w

というオチが付きましたが無事に先日5月5日に取得できました。
早々に試験を受けて、永久滞在許可証に切り替えたいと思います。
この戦い、いつまで続くことやら・・・・。

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「イタリア警察と外国人の苦悩」への2件のフィードバック

  1. つ、疲れる・・・○| ̄|_
    本当、どうしてまともに終わらないんでしょうか、この国・・・

    そこが予測不可能で楽しいんだよ、イタリアは♪

    と言う夫・・・(爆)

  2. >あみ様

    本当です。
    エキサイティングでもなんでもなく、ただただ疲れます。

    その予測不能の事態を楽しめるようになったら、
    それはもはや日本人ではないということでしょうね。w

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