1週間以上雨が降り続いていたミラノですが、
昨日の午後からようやく晴間が差すようになり、
本日4月21日は久々にすっきり終日晴れているわけなんですが、
多くのイタリア人が休日ということもあり、まぁ凄い人出です。
コマセに寄って来る小魚の集団行動のようでやや微笑ましくもありますが、
君たち魚だったら一網打尽ですよ!
そんなことで明日は久々に釣りです。
本日も本題。
日本人がイタリアに住んでいて困ること、
イタリア人は納期を守らないとか、すぐ手を抜くとか、感情的とか、
日本の食材が手に入らないとか、体臭がきついとか、色々ある訳ですが、
意外に盲点なのが、神社仏閣が一切存在しないということがあります。
妻が来てからは特に、休みになるとせっせと旅行へ行く我が家ですので、
ここ2年は年末年始に日本に帰国することもなくなりました。
詰まるところ初詣に行く場所がない訳ですから、
やや、だらっと新年が始まってしまうことになります。
例えば妻は今年厄年なのですが、厄除け、厄払いに行くこともできません。
日本から10000kmも離れたところに住んでいるので、
日本の統計学が当てはまるか否かがそもそも未知数だったりはしますが、
何か不運が続いた時にはやっぱり厄除けに行っていないからなのかと思ってしまいます。
例えば大切な友人夫婦が妊娠したとしても、
安産祈願のお守りを買うこともできません。
例えばイタリアで子供が生まれてその子供が3歳になったならば、
七五三をする場所がどこを探しても存在しないということになります。
祈るという行為は、人間の不安な心を軽減させる行為に他なりませんので、
非日常の何かが起きた時に祈る場所がないというのは、
意外に日々の生活に及ぼすダメージが大きかったりする訳です。
詰まるところ何が言いたいかというと、
日本には戌の日の祝いという一見不可解な安産祈願の儀式があるそうで、
それをどうしても実現したいと妻が吠えるものですから、
わが子に関する安産祈願ですし、
初産をイタリアでというカオスへの不安も大きいですし、
是が非でも母子共に健康でいてくれないと困りますので、
確かにこれはどうにか実現させなければなりますまい、と。
という訳で、
戌の日の祝いでミラノの大聖堂に行ってきました。wwwwwwwww
存じ上げない方の為に書いておきますと、
日本には古くから、妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に、
妊婦が腹帯を巻いて安産祈願のお参りをする風習があります。
戌の日とは十二支の11番目にあたる、12日に一度めぐってくる日のことで、
たくさんの子を産み、お産が軽い犬は、昔から安産の守り神として人々に愛されてきました。
『戌の日の祝い』とは、それにあやかって妊婦と赤ちゃんの無事を願い、
12日に一度訪れる戌の日に安産祈願を行うことをさします。
いや、まぁ、その、超絶カトリックの国の象徴のようなミラノ大聖堂に、
仏教の国の儀式を持ち込んでも良いものか否か。
最悪ご利益がないならまだしもバチが当たったりするのではないか等々。
色々と悩みはしたんですが、
宗教を利用した一部の教会の人間はともかくとして、
神という存在自体の御心は絶対にそんなに狭くはないでしょうし、
神を信じて何億人もの人が祈ってきた場所で、
安産を祈願することは自体は特段 悪 ではないでしょうから、
和風ど真ん中の儀式を洋風ど真ん中の場所でしたことへの違和感は拭えませんが、
ご利益はあると信じて出産に望みます。w
海外在住外国人の難しいお悩み日記でした。
アーメン。
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前回コメントしそびれてしまいましたが、改めてご懐妊おめでとうございます♪
(奥様には一足早くお伝えしていますが^^)
イタリアで出産されるとのこと、本当、初産というだけでも不安だろうに、それを
イタリアでされるってのは同じ日本女性として心から応援したい!!!
頑張れ奥様、そしてそれを支える店長さんもっ!!!
私もコッソリ、教会に行く度、心の中でおもっきり日本式に祈りを捧げております(汗)
>あみさん
ありがとうございます!
今日イタリアで3度目の検診ですが、
過去2回を消化してようやく少し検診を楽しめるようになってきました。
特別な検診があと2回、
各月の検診があと5回ほど残っていますが、
流れ的にはもう検診で右往左往することはなさそうです。
問題は出産ですがこれはまぁ一発勝負ですから、
親の強さ でなんとか乗り切らなくては。
かかってこい、イタリア人!www
こんばんは!
奥様、おめでとうございます(もちろん店長様も)。
祈る気持ちは万国共通ですから、問題ないと思いますよ。
ミラノ大聖堂で安産祈願ってすばらしいではないですか!
奥様お体大切にされてくださいね。
>もっちさん
ありがとうございます。
祈る気持ちは万国共通と聞くと、
少し安心する気持ちもあるのですが、
実際大聖堂で十字を切りながらお祈りしている方達を見ると、
どうしても己の違和感を拭いされなかったので記事にしてみました。
どこの神様でもいいので無事に生まれるよう、
ご加護を頂ければと思います。wwww
以前コメントを残したことがあります、トリノ在住のYUKIKOです。
奥様のご懐妊おめでとうございます。
私も厄年でイタリアで息子を出産しました。
妊娠が分かってから、切迫流産・早産の危機で入退院を繰り返し、
常に安静にしておかなければならず、
(とっていも、イタリアの病院はお金がないので、
状態が安定したら家に帰らされ、また結局1週間後に戻ったり、
ベットがなくて担架の上で寝たり・・・)
死んだ方がマシだと思ったくらいつらい思いをして出産し、
おまけに子供は7ヶ月で生まれたので、生まれてからも本当に大変でした。
(奥様には言わない方が良いかもしれませんが)
おかげで、出産関係の通訳になれるのではないかというくらい
専門用語を学びましたが、夫の助けが本当に必要でした。
つづく
息子はこの夏で3歳になりますが、超やんちゃで外にでると
常に走り回り、まだ子育てを楽しむなんてことは到底言えない状態ですが、
なんと昨年末に念願の和雑貨と日本食料品のお店をオープンしました。
先月ネットショップもオープンし、育児、家事をこなしながら
何とかやっております。
http://yukiko.ocnk.net
イタリアという異国で、同じく商売をしている人がいるといつも
心強く感じ、ブログはいつも参考にさせて頂いておりますし、
奥様の無事の出産を心よりお祈りしております。
>YUKIKO様
意外と安産だったとか、
意外と難産だったとか、
帝王切開に立ち会ったとか、w
色々な話を各方面から聞きますが、
こればっかりは予測できるものでもないので、
事前学習を怠らず、しかし動じず、
いかようにも対応できるようにしておきます。
無理せず、油断せず が我が家の合言葉です。
ネットショップオープンおめでとうございますー。