Giubilare Milano物語 -青年よ、大志を抱け編 – Vo.1

感情的になるな
まだ何かを成し遂げたわけじゃない

そんなことで本日も本題。

苦節2年というか5年というか8年半というか。
兎にも角にもこの物語を書き始めることができて今、安堵しています。
この2年間、ブログの更新頻度が劇的に落ちてしまったのはこんなことをしていたからでした。

まさか20代の大半をイタリアで過ごすことになるなんて。
まさかミラノで初めての車を買うことになるなんて。
まさかミラノで新婚生活を送ることになるなんて。
まさかミラノで子供を産むことになるなんて。

色々なまさかをここミラノで経験してきたなかで、
ミラノに移住した当時には想像も付かなかったこと。
それはジュエリーショップの再建を担って渡伊してきた私が、
労働時間の殆どをオリジナルバッグの製作に当てている現状です。

まだ物が売れ始めたわけでもなければ、
販売先が決まったわけでもないのですが、
弊社のオリジナルバッグに完成の目処が立ち、
来春には日本でも我が子をデビューさせられそうな気配が漂い始めていますので、
自己を叱咤し状況を整理するためにもこの物語を少しずつ綴っていこうと思います。

2004年4月25日から本格的にミラノでの生活が始まり、
店舗が軌道に乗ったと言って良い状態になったのが2006年の年末。

・・・とかサラッと書きましたがこの2年を語りだしたら大変ですよ、奥さん。
どう大変かは詳しく書きませんが、とにかく大変だとだけ言っておきます。(謎

ともあれ血反吐を吐いて店舗を建て直すのに2年半掛かりました。
翌2007年も継続して売り上げが好調そうでしたから、
来年には社員に全業務を引き継いで帰国できるかと思った矢先の本社からのあの一言。

『本社ファミリーセール用に何か面白い物、仕入れられんか?』

26歳です。
渡伊から2年半で、一応は会社を立て直したと言って良い状態にしました。
夢も見るでしょう。
自信もあったんでしょう。

即答でYesと答えた私は翌日から革製品の買付けに町に出ました。
意気揚々と私が買付けに出たこの町は、ミラノです。
日本人が憧れて止まないファッションの世界首都、ミラノなんです、残念ながら。
素敵な物なんて幾らでも転がっています。
靴でもバッグでも財布でもベルトでも目に付く物を買い漁って本社に送りました。

売れました。

腐っても創業100年の老舗宝石商ですから、
地方の零細企業とは言えそのファミリーセールの来る顧客数はそれなりです。
ジュエリーという商材だけでやってきたファミリーセールで、
それなりの数の顧客を維持してきたんですから、
そこに目新しいMade In Italyの商品が並べばそれなりに売れるでしょう。

ファミリーセールという商売形態の特性上、
顧客は元々が皆知り合い、顔見知りですから、
跡継ぎが現地で頑張って見つけてしましたとか言えばね、
義理もあって皆さん買ってくれるでしょう。

これで浮き足立ちましたな。w

せっかくイタリアに来たんだから、
せっかくイタリアに法人があるんだから、
せっかくある程度のイタリア語を喋るんだから・・・。

オリジナルブランドを作ってみないか、君?

って安西先生神様に話しかけられたような気がしたんですよ。
しちゃったんですよね・・・。

昔から、それこそ中学生か高校生くらいの頃から、
我が社はジュエリーの企画と製造ができる会社なのに、
なぜ先代達は自社ブランドを立ち上げるに至らなかったのかと安易に考えていた節があります。

ミラノに店舗を設立したと聞かされた大学生当時、
これで我が社もメガブランドへの序章を歩みだしたかとほくそ笑んだものです。

うまくいっていなかった会社を立て直し、
新たにイタリアの皮革製品の取り扱いを始めた今、
総合的なファッションブランドを立ち上げるのはこのタイミングなのではないか?と、
日々そんな風に思想が傾倒していったのは2007年の春のことでした。

-続く-

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「Giubilare Milano物語 -青年よ、大志を抱け編 – Vo.1」への8件のフィードバック

  1. はじめまして。
    こっそりちょこちょことblogを拝見させていただいていました。
    今日のblogはいつもにも増してシリアスな!
    と次回の記事を楽しみにしています。
    イタリアで、是非がんばってください。
    なかなか高価な宝石やバッグを買うことがない自分ですが、
    blogとお仕事の発展ぜひ楽しみにしていますね。
    と、とっても外野ですが……(^^:

    奥様とお子様も、お元気でミラノですごされますように。

  2. 店長さま

    お子様、お誕生、ほんとうにおめでとうございます。以前からおじゃましておりまして、偶然にも、奥様のブログにもおじゃましておりました。
    ミラノに住んでおりまして、いろいろなこと、興味深く拝見しております。本当に綺麗なバッグですね。茶はあまりもたないのですが、持ちやすそうなこと、質のよさ、伝わってきます。ご成功お祈りいたします。ヴァリエーションがありましたら、わたしもぜひ、と思っております。

  3. >azu様

    コメントありがとうございます。
    後に爆笑エピソード満載になる予定でいるのですが、
    どうも真面目な記事になってしまって恐縮です。

    現在Vo.2を書いている最中ですが、
    暫く真面目腐った記事が続いてしまいそうですが、
    今後ともご愛好宜しくお願い致します。

  4. >titi様

    コメントありがとうございます。
    いきなり冒頭で、何の説明もなくバッグの写真を載せてしまいましたが、
    ここまで来るのに相当数のイタリア人との戦争を経験しました。
    バリエーションは全部で15色ほどになると思われますが、
    その辺の楽しいお話になるまでにはまだ少し時間が掛かりそうです。w
    ミラノにお住まいとのことですので、
    機会があれば是非弊店にもお立ち寄り頂ければと思います。
    妻も最近ブログを再開したようですので、
    そちらの方も今後ともお引き立てのほど宜しくお願い致します。w

  5. 店長、こんばんは。
    2枚目の写真、思わず笑ってしまいました(いや、これがラノッキア(←インテルの)あたりだったら・・)。ナガトーモ選手、サマになってます、バックの持ち方、プロです!
    オリジナルバックの専属モデル?
    イタリア人との戦争、私は1人目(VSホテルのベットメーク係さん)で撃沈しました、店長やっぱりすごいです。

  6. >もっち様

    いつも試合に招待して貰ったりしてお世話になっているので、
    長友佑都仕様のバッグを作ってみた次第です。
    用途、要望を聞いて私がでデザインを起こして、
    皮の種類、色を選んで貰った上で工場に持ち込みました。
    ジュエリー屋のプライドとして止め具はシルバー&オニキスです。
    さてこれをどこに売り込みましょうか。ww

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