Giubilare Milano物語 -完全オリジナル模索編- Vo.4

ヨーロッパで売られるシーフードヌードルにはコーンが混入しているという事実。

ナンセンスにもほどがある。

そんなことで本日も本題。

続きです。

ちょっと間が空いてしまいましたが、
前回、いつかに習ったピタゴラスの定理を頭の片隅からひねり出し、
いや、むしろ一からWEBで学び直してトートバッグの展開を作成してみました。
これを持ち込んでいよいよオリジナルバッグ製作の打ち合わせとなりました。

しかしながら、やはり製作の現場に飛び込んでみると、
予想以上に決めなければならないことが多いわけです。
ちょっと引きました。www

まず皮の種類。
バッグを製作する上で最も重要なポイントです。
一般に出回っている皮の恐らく9割近くが牛皮ですが、
他にも馬、鹿、ワニ、蛇、羊、兎、山羊などの皮があり、
業界に入ってみると割りとポピュラーに出回っています。
最近は魚の皮なんてのも出回り始めてますね。

タンナーと呼ばれる皮屋さんはこれらの皮に、
どうしたらより綺麗な色が染められるのか、
同業他社にないオリジナルの加工をどう施すか、などを日々研究しているわけです。

最近でこそポピュラーになった型押しやプリントレザー以外にも、
レーザーでの立体裁断や特殊染色など、その技術は日々進化していますから、
オリジナルのバッグに何の種類の何色の皮を使うのかという難題には答えが出ません。
ブランドによっては皮を先に決めて、その特性を活かせるデザインはなんなのかという、
逆転の発想で物を創造している会社も少なくありません。

最近見た皮では、いい感じの英字新聞紙を皮に転写しているものや、
見る角度によって色が何色にも変わる皮、
レーザーカットでメッシュになっている皮なんかがありましたが、
いずれにしても選択肢が無限過ぎるので誰か助けて下さい。w

もちろん皮によって値段も大きく違います。
業界で皮の値段を問う場合、その値段は通常1㎡単位での会話になるわけですが、
ちなみに皮の宝石とか呼ばれちゃうワニ皮は値段が余りにも高いので、
1c㎡での値段で会話がなされます。

ともあれ、己の創り出すバッグを一体幾らで卸して、
最終的に幾らで卸先に売って頂くのか。
このスケジュールが出来上がっていないと皮を選べないことになりますが、
作り手はいつだっていい物を作りたいわけですから、
どうしたって無制限に投資したくなるものの、
売れる範囲で物作りに従事しなければならないのも事実。
葛藤、致し方なし。

次。
意外と大変なのがハンドルの接続部分です。
脳内で作りたいバッグのザックリなイメージを浮かべた場合、
『ハンドルとバッグ本体をどう繋ぐのか』が意外と盲点。
で、盲点の割りに接続部分の形状で全くバッグのイメージが異なってしまうという。

縫うのか、金具を噛ませるのか。
縫うなら、縫う部分の皮の形状をどうするのか。
金具を噛ませるのなら、金具の形状をどうするのか。
金具の素材を何にして、何色にするのか。
その金具にどういう形状の皮をどう縫うのか、とかね。

あと、地味に縫い糸の色とかも重要です。
グレーの皮に紫の糸とか、可愛いですよ。
ただし、バッグ1型に対して1色展開というのはあり得ませんから、
多色展開しようと思うと、別の色の皮には、別の縫い糸の色を考えなければなりません。
そしてそれが1つのコレクションとしてまとまりを出さなければなりませんから難儀です。

さらに内ポケットのサイズとかもね、決めなきゃいけません。
特に日本の市場は機能性を問いますから、
iphoneポケットに入ったけど、ポケットがキツくて取り出せないとか、ダメなんですよ。
侘び寂びですからわが国、外側可愛いけど、内側安っぽいとかもダメなんですよ。

そうなってくるとチャックの引っ張る金具部分とか、
チャックと一体になっていて、最終的には縫い付けられる布部分の色とか、
バッグの内張りに使用する布の種類とか、色とか、
地べたにバッグを置いた時に地面に直接着かないようにするビスの色とか形状とかね・・・。

物を造るってまったく面倒臭ぇ♪

ちなみにイタリアでは内側に関してはあんまり煩いこと言われません。
縫製の糸がびろ~んとか出ちゃってても、
内側だから誰も気にしないし、このまま仕入れるよ、とか普通にあります。

バッグの印象にあまり影響を及ぼさない金具とか、
別に拘ってなくても全然いいよ、とかザラです。

なんていい国なんでしょう!wwww

とにかく、そんなことで、展開図を持ち込んだ工場とは、
こちらが思う以上に深い打ち合わせを繰り返しました。
しかしながら今回のオーダーはあくまでサンプル製作でしたので、
量をオーダーできないサンプル製作は色々な制限を含みます・・・・。

-続く-


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