Giubilare Milano物語 -完全オリジナル模索編- Vo.6

弊社←バッグ工場←皮染色業者←皮業者というルートを辿りながら、
各段階で相応の手を加えられつつ、最終的に弊社にバッグとして納品されるわけですが、
大元の皮業者(アメリカ)が皮の配給を完全にストップしてしまいました。
弊社のバッグは鹿皮をその特徴としているわけなんですが、
アメリカでのじびえ肉の消費が昨今著しく減少しており、
少量のオーダーしかできない皮業者はオーダーを受け付けて貰えない状況だそうで、
現在大元のアメリカの業者がその取捨選択を行っている最中とのこと。

弊社が間接的に鹿皮を仕入れているイタリアの皮染色業者は、
平素よりそれなりの量の皮を納品しているそうなので、
アメリカの輸入元から皮が仕入れられないということはなさそうではありますが、
既にお客様からはオーダーを頂いているわけでして、
弊社も、弊社が制作を外注しているバッグ工場も大混乱です。

皆さん、今からでも鹿肉を食って下さい。

間に合わない。

そんなことで本日も本題。

冒頭のような大混乱に陥りつつ、嫁と息子、日本に帰りつつ、
なぜが4月の売上が突如大フィーバーだったりして、なんだか疲れています。

遅くなりました。

前回までにミラノの新規バッグ工場との打ち合わせを終え、
あとは物があがってくるばかりというところまで辿り着きました。
2010年は12月初旬のことです。

3月にはバッグの見本市としては世界最大のMIPELがありますから、
万が一今回のサンプルが超絶イケてたりして、
万が一MIPELを視察に来たバイヤーさんが偶然弊社に来店されたりしたら大事ですから、
納期は余裕を見て、翌年1月の末日と定めたわけなんです。

皮の色や種類、バッグのサイズ、ハンドルの種類、部品などなど、
ある程度はこちらで決めはしたものの、
いかんせん初めての会社の初めてのサンプル品ということで、
どんな雰囲気を纏ったサンプルが出来上がるかは未知数ですから、
とにかく弊社の成り立ちを説明して、
高級感だけは損なわないように指示してから約2か月後。

2011年1月中旬

私: ようよう社長さん、その後連絡が何もないが大丈夫なのかい?

社: やぁやぁ社長さん、大丈夫に決まってるじゃないですか。

1週間後

社: サンプルの制作費用の半分の振り込みがないので制作に入れませんが?

私: 製作費の費用の請求なんて来てないし。

社: え?マジすか?じゃあ至急送ります。

2日後

私: 未だに製作費の請求が来てないんだけども、どうなっとるんだ?えぇ?

社: 今日中に送りますので暫しお待ちを。

翌日

私: 今朝届いたから速攻払ったから。送金の控えはさっきメールしたからね。

社: かしこまりました。すぐに確認します。

私: あのさ、今日納期って知ってる?

社: それはだって、製作費の振り込みが今日までなかったんですから。

私: 殺すよ?今日まで請求書送って来なかったのお前だろ?

社: そう言われましても、少量のオーダーに関してはなかなか・・・。

私: だったら先にそう言えよ。納期設定した時は問題ないって言ったろ?

社: いずれにしてもすぐに制作に入りますから、そう怒りなさな。

1週間後

私: おい、そろそろサンプルできるよな?

社: それが、サンプルに使用するはずだった皮がなくなっちゃいまして。

私: そういうのさ、本来お前が先に俺に言ってくるべきなんじゃないの?

社: いや、まぁ、それは、そうなんですけども・・・。

私: これ、俺から掛けてる電話なんですど?

社: いや、まぁ、それは、そうなんですけども・・・。

私: そいでいつできんだよ、サンプル?

社: 皮が届かないことにはなんとも・・・。

1週間後

私: サンプルはぁぁああああ?

社: き、今日皮がようやく届きましたんで、早速制作に入ります!

私: 今日は2月14日です。

社: ハッピーバレンタイン!

私: 歯を食い縛れ。

1週間後

私: いい加減できたよな、おい?

社: 今朝できました!

私: なんで報告してこないんだよ?あぁ?

社: 今できたんだからしょうがないじゃないですかぁ~。

私: 明日取り行くから。

社: あ、明日は都合悪いっす!明後日にして!ね?ね?

2日後

私: サンプル取りにきたぞぉおおおおおおおおお!

社: で、で、で、できてますよ~。

私: ・・・・・・・・・。

社: ど、どうしました?

私: い・っ・こ・だ・け・で・す・か?

社: ・・・・・です。

私: 本日は2月25日、金曜日、快晴です。

社: 快晴です。

私: こんな晴れた日に、僕の心は土砂降りです。

社: イタリアに雨は似合いません。

私: 誰のせいで土砂降りか、分かりますよね?

社: 明日まで待って貰えませんか?ダメですか?

私: 明日また来る。残りの6個、明日までにできてなかったら焼き討ちね。

翌日

私: で・き・て・ま・す・かぁぁぁぁぁああああああ?

社: できてます、できてます、できてます、殺さないで。

私: 1個足りないよね?

社: できませんでした。

私: あぁん?

社: 技術的に無理でした。

私: そういうのもっと早く言えやぁああああああああ!!!

社: すいません、すいません、すいません、殺さないで。

私: それからこれ!このハンドル!

社: な、なにか?

私: 全部鎖になっとるやないか!鎖-皮-鎖で頼んだろ?肩に当たる部分は皮で頼んだろ?

社: いえ、それはそちらの勘違いです!

私: よーし、俺が持ち込んだ指示書持ってこい!

一旦奥の事務所に消えて、封筒を持ってくる

社: あら、本当だ♪

私: なんで良く見ないの?えぇ?国語嫌い?文字嫌い?なんなの?えぇ?

社: こりゃまた失敬。

私: 明日また来る!

翌日

私: 殺しに来ました。あ、いや、間違えた。引き取りにきました。

社: 直しときました♪

私: ・・・・・。

社: な、何か?

私: 俺、昨日何て言った?鎖-皮-鎖にしろって言ったよな?

社: えぇ?そんなこと言いましたっけ?

私: 誰が鎖の隙間に皮紐を編み込めなんて言ったんだよ?

社: あ、いや、でもこっちのが可愛くない?

私: そういう問題じゃねぇんだよぉおおおおおおお!だぁぁああしゃぁああああああ!

社: しょんぼり♪

私: 君、明日が最後のチャンスだから。明日できてなかったら一切金払わんから。

社: そんな殺生な・・・。

私: 殺生はどっちじゃごらぁあああ!!明日また来る!

社: 冗談もほどほどにして下さいよぉ~。明日は日曜ですよ♪

私: 休日返上でなんとかしろ馬鹿野郎!

社: いや、今日だって土曜なのにうち頑張ったんですから、月曜まで待って下さい。

私: 明日やれ。

社: いやだから、無理なものは無理ですって。機械動きませんし。

私: じ、じゃあ月曜で勘弁してやんよ。(イライラ苛イライライライラ

翌々日

私: 2月28日になりました。月曜日の本日は快晴でございます。 

社: ありがとうございます。

私: 本日は納期より、実に1ヶ月後と相成りました。

社: ありがとうございます。

私: 次回はないと思え。

というね。
This Is Italiaな制作現場ですよ。www

鎖のハンドルの件なんかはもうね、
頭破裂するかと思ったしね、これ。

ハァハァ

-続く-

この話、一切盛ってませんから、私の心労を察してお疲れ様の1クリックを。

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「Giubilare Milano物語 -完全オリジナル模索編- Vo.6」への3件のフィードバック

  1. あーおもしろかった!!!ニヤニヤニヤニヤしちゃった。
    だって私もおんなじ事やってるんだもーん。
    鼻息荒く工場いって、景色のすんばらしいおいしすぎるレストランにまず連れて行かれ、ぷはーイタリア最高!と気のゆるんだところで、こういった話がスタート。
    完全に私の負けっす。

  2. >まるさん

    まぁイタリアに住んでいて、
    似たような業界にいる日本人は全員こんな感じですよね。www
    ったくイタリア人は・・・。w

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